塾講師が教える中学受験の面接対策!質問例と好印象な回答例って?服装はどうすべき?
中学受験って、面接必須なの?
面接を行っている学校は限られています。お子様の志望校に合わせて対策を行いましょう!
中学受験において面接が実施される学校は、全体の中では限られた数です。多くの学校が筆記試験の結果を重視しますが、面接を導入している学校は生徒の人間性やコミュニケーション能力を重視しています。
就職活動とは違い、面接だけが大きく合否に影響を与えることは少ないです。しかしお子様にとっては人生初の面接となりますし、保護者の方も親としての面接は初めての経験でしょうから緊張しますよね。
そこでこの記事では、よく聞かれる質問とその答え方・服装・対策についてまとめます!
中学受験面接の主な形式
中学受験の面接は大きく三つの形式に分かれます。個人面接は最も一般的で、学生一人が面接官の質問に答えます。グループ面接では、複数の受験生が一緒に面接を受け、協調性やリーダーシップの資質が評価されます。親子面接では、親御さんも同席し、家庭環境や教育への取り組みについて質問されることがあります。
親子で一緒に面接受けるの、緊張する~
子供によく聞かれる質問5つ
- 自己紹介をしてください:基本的な質問ですが、ここでの振る舞いが第一印象を決めます。
- どうしてこの学校を選んだのですか?:学校選びの動機を明確にしておく必要があります。
- 好きな科目とその理由は?:学びに対する情熱を示す絶好のチャンスです。
- 将来の夢は何ですか?:長期的な目標を聞かれることで、目標意識を評価されます。
- 中学校で何をしたいですか?:意欲的な生徒なのか、入学後の姿勢を見られます。
回答のポイント
就職面接のように完璧な受け答えを念入りに準備する必要はありませんが、口ごもってしまってどのような子供なのかが面接官にまったく伝わらないのは避けないといけません。
また、質問が聞き取れなかった場合、丁寧に「もう一度質問をお願いします」という勇気も必要です。
親や塾・学校の先生などの大人を相手に典型的な質問に答える練習を行い、姿勢や声の大きさ、視線や表情などを中心に「きちんと伝わる話し方ができているか」を確認しておくとよいでしょう。
そして、苦手な教科や短所などのネガティブな質問に対する返答にもひと工夫が必要です。「●●の理由から▲▲が苦手です。しかし中学生になりましたら◆◆を取り組むことによって克服していきたいと思います。」という前向きな返事が出来れば良いでしょう。
親によく聞かれる質問3つ
- お子様の性格をどのように評価しますか?:子供の自己理解を助け、面接官に性格の側面を伝えます。
- お子様の教育に対するご家庭の方針は?:教育への取り組みと家庭環境の支援度を問われます。
- この学校を選んだ理由は何ですか?:家族全体の学校選びの基準や期待を共有する機会です。
親の注意すべきポイント
志望動機など、子供と同じ質問がされることがあります。親子で答えに大きな食い違いが出ないように、事前に回答を確認しておきましょう。
面接の主役はあくまで子供です。子供が質問されてうまく答えられないときなどはひやひやすると思いますが、質問されていない親が代わりに答えるのは「自立できていない子供」「子離れのできていない親」というよくない印象を与える可能性もありますので控えましょう。
面接のときの服装はどうする?
面接時の服装は、学校が指定している場合を除き、清潔感があり、格式ばった印象の服装を選ぶのが無難です。男の子は襟付きのシャツにジャケットとスラックス、女の子はブラウスにブレザーとスカートが適しています。派手すぎる服装は避け、整った髪形と控えめな色合いの服で臨むことが推奨されます。
よほど場違いな服装でない限り減点材料にはなりませんし、普段着で来てくださいという学校も多いのでそれほど気を遣いすぎる必要はありません。しかし、カジュアルな服装で面接に行ったら周りがみんなきれい目な格好で来ていて子供が「私だけ普段着だ」と委縮してしまった、という話も聞きますので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
面接と学科試験が同じ日に行われる学校では学科試験をその格好で受けることになります。普段着ている服と違いすぎて学科試験で実力をだしきれなければ本末転倒です。気になる場合は一度その服装で模試を受けておくなど、本番で慌てない準備をしておきましょう。
効果的な面接対策は?
面接対策というと「想定質問への回答を作成して覚えておこう」という方がいますが、あまりお勧めできません。
事前に回答を準備しておけばおくほど、それ以外の質問への回答が臨機応変にできなくなります。ただし必ず聞かれるであろう「志望動機」や「小学校でやったこと」「中学校でやりたいこと」、そして「返答に困るような質問」には準備をしておくとよいでしょう。
※返答に困るような内容とは、例えば「すべての学校に合格したらどこに進学しますか」というような質問です。第2・第3志望の学校での面接でしたら返答にちょっとした配慮が必要です。
また、面接官がチェックしているのは志望動機の内容よりも「どのような人物なのか」ということです。
回答内容よりも姿勢や表情、声の大きさや言葉遣いなどを見ている面接官は多いです。「きちんとコミュニケーションが取れる生徒だな」と相手に思ってもらえる話し方ができているかを最も重視して練習しましょう。
具体的な練習方法
実際に練習してみる際は、以下の項目に注意して行うとよいです。
練習相手は親でもいいのですが、親戚や塾や学校の先生などなるべく距離の離れた大人にお願いできると効果的です。
- 動画撮影とレビュー
面接練習の様子を動画撮影し、視覚的に自己チェックができるようにします。表情や姿勢、声のトーンを確認することで、自信の持ち方や修正点が見つかります。 - チェックリストを用意
「挨拶」「受け答えの明瞭さ」「姿勢の安定」など項目をチェックリスト化し、練習後に自己評価を行います。家族が評価者になると効果的です。 - 模擬面接を複数回行う
複数回実施し、毎回異なる質問パターンで挑むことで、本番での柔軟な対応力が向上します。
まとめ
中学受験の面接は、受験生にとって大きな挑戦の一つです。適切な準備と自信を持った態度で、この重要なステップを乗り越えることができます。事前に質問の準備をし、服装にも気を配ることで、面接官に良い印象を与えることが可能です。
面接対策をしっかりと行い、自己紹介の機会を最大限に活用しましょう。
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編集:マナブレイン編集部
監修:藤沢本町校 伊藤正明(創研学院 藤沢本町校HPはこちら)