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小学生の算数嫌いの原因と8つの基本的勉強法。塾講師が徹底解説!苦手克服への道

2019年11月20日小学生, 算数・数学, 中学生

荒井 先生

荒井 先生 創研学院 藤沢校

算数へのつまずきはこうして始まる

小学校低学年、楽しかったはずの算数の授業

「はい、はい、はい!」

元気よく手を上げる姿はいつの時代でもほほえましい光景ですよね。
ランドセルに背負われているようなまだまだ小さな小学1年生の教室では、いつもこのような光景を見かけられます。

「じゃあ、次の問題わかる人!」

黒板の前にいる先生がクラスの生徒に問いかけると、先ほどのように一斉に手が上がり、にわかに教室全体が活づきます。2年生のクラスからは、「・・・ろくし24、ろくご30、ろくろく36・・・」と九九を読み上げる声が聞こえてきます。

小学校低学年の頃はみんな算数が好きで、積極的に授業に参加し、花マルをもらったり、100点を取って先生お手製の賞状をもらって友達に自慢したりと、勉強することの楽しさをクラスのみんなで分かち合うことができていたのではないでしょうか。

小学校高学年、なんだか雰囲気が怪しくなってきた…

それが小学校高学年になると、だんだんその雰囲気が怪しくなってきます。

スイミングやサッカー、野球などの習い事が忙しくなってきて、学校の宿題もおぼつかない子や、勉強そっちのけでゲームなどの遊びに興じる子が増えてきます。中には、大人顔負けの最新スマホでSNSを使いこなす子まで出てきます。

いつの頃からかあれだけ楽しかった算数の勉強も、授業を受けて宿題を終わらせれば、それ以上のことには何も手をつけないというスタンスになってくる子が急増してきます。

いったい、何が子供たちをそうさせるのでしょうか。

「わかったつもり」が危ない!算数嫌いへまっしぐら?

「1こ、2こ、3こ」と、ものの数え方から始まって、たし算や引き算などの計算、文章題へと学習が進んでいく中で、できることを確認しながらみなで理解を深めていく。これが算数への最初の1歩だと思われます。

「みんなわかるし、問題も解ける」
これが学習意欲をかき立てる要因でもあり、原動力となり得ます。

ところが、繰り上がりや繰り下がりがある計算など、問題が複雑化してくると、何となくわかったつもり次に進めていくようになるお子さんもでてきます。このひずみが徐々に膨らんでいき、もうよくわからないという段階までくると「まあいいや。」と適当に問題を解く癖が身についてしまいます。

これがつまずきの第1歩となり、算数嫌い、苦手の予備軍が誕生していくことにつながっていくのです。

算数は苦手のループに嵌りやすい

こういったサイクルにはまってしまうと、かけ算が苦手なのでわり算も苦手、わり算が苦手なので分数もよくわからない…と、苦手のループに陥ってしまうことになりかねません。

算数は単元ごとのつながりが強い教科です。そのため、他の教科と比べ、いったんつまずくとなかなか苦手意識を払拭できなくなってしまいがちです。

では、こうなる前に手を打つとしたら、どのような勉強方法が効果的なのでしょうか。

算数嫌いを変える!8つの基本的な考え方・勉強法

幼少期から「どうして?なぜ?」を考える

人はある事柄を自分の中に取り込もうとするとき、何らかの形でイメージ化しようと図ります。身近なものに例えることで、自分の言葉として取り込もうとするのです。

ここで大事なポイントは、自分が理解できる形になるまで何度もぶつかりながら習得していくことです。「どうしてだろう。なぜだろう。」と幼少期から親と一緒に考え、問いかけていくような毎日をおくることで、やがてお子さん自身がじっくり考える癖を身につけることに繋がっていきます。

算数や数学が極端に苦手という生徒さんに共通するのは、一旦つまずいたらすっかり興味がなくなり、見るのも嫌になっているということです。

しかし自分で考える癖がついていれば、つまずいた時に「別にいいや」と投げ出すのではなく、確実に修復していく努力ができるようになるでしょう。

子どもの集中力が続く時間はどれくらい?

算数は出来るだけ毎日勉強した方が学習効果は上がります。しかし、苦手意識のある子どもは「嫌なものからは逃げ出したい」と思ってしまうもの。いくら毎日長時間勉強させようと親が頑張っても出来ないことがほとんどでしょう。

その場合、まずはお子さんがどのくらいなら集中して出来るかを考えてみてください。例えば、水曜日なら疲れていなくて集中できる、毎日20分ずつなら継続して勉強できるなど、その子に見合ったスケジュールを考えてみることが大切です。

計算練習はウォーミングアップ。毎日の習慣化がポイント。

計算練習はウォーミングアップのようなものです。ですから、毎日10分でもいいので時間をつくり、計算練習をする習慣を身につけさせてください。

小学生で基礎計算が苦手な場合は、正答率が90%くらいになるまで、繰り返し同じ分野を練習することが大切です。学校や市販の計算ドリルを利用して、できる分野から順番にやっていくようにしましょう。

また、中学生になると計算がほとんど出てこない単元があります。
そのため、その単元を勉強している期間に計算力が落ちてしまうというケースが多く見られます。学校で図形の分野をやっている場合でも、学校のワークなどを利用して、短時間でもかまいませんので、毎日やるように計画をたてていきましょう。

自分の「ミスしやすい部分」を把握して計算ミスを防ごう

「この問題、わかっていたのに計算ミスをしてしまった…」

そんな悔しい経験をした方は、多いのではないでしょうか。
計算式の途中でミスをしてしまう子は、正確に計算する練習をくり返し行うことをおすすめします。

また、計算ミスの共通点を知ることもポイントです。「符号を変える時に間違える傾向にある」など、ミスをしやすい部分を把握することで、試験の時に「ここはいつも間違えるところだから、慎重に解こう!」と、注意し計算ミスを防ぐことができるのです。

計算力アップのポイント

  • 計算練習は日々のウォーミングアップ。出来るだけ毎日行おう!
  • 基礎計算が苦手な子は、同じ分野を繰り返し練習しよう!
  • 計算力を維持するためにも、毎日できるような計画をたてよう!
  • 自分の計算ミスの共通点を探そう。ミスしやすい部分に注意しよう。

まずは教科書をベースに。例題をしっかり理解すること。

文章題や図形の問題は、教科書の例題に解法が示されています。
まずは例題の解法をしっかり理解することが大切です。

授業で集中して理解するようにすれば、標準的なレベルの問題はできるようになります。新しい単元は出来るだけ授業内で理解するようにし、分からない所は学校の先生に聞くようにしましょう。苦手意識が強いと、自分で理解しようとする努力ができずに更に苦手になるという悪循環を起こすようです。

普段の勉強は教科書をベースでOK

普段の勉強については、教科書をベースに進めていくやり方で問題ありません。教科書に出てくる問題を解きながら、理解を深めていきましょう。授業中に先生が強調した部分や「テストに出るぞ」と言った部分などは、特に重要な箇所になるので、しっかりと理解を深めておくことが大切です。

もちろん、授業だけで理解するのが不安な場合は、先に予習をする習慣をつけておきましょう。内容が難しくなってくると授業だけでは分からなくなり、やる気をなくしてしまうケースが多く見られます。先に教科書の内容を自分で読んで、問題を解く練習をしてみてください。

「何を」「いつやるか」を明確にして勉強のスケジュールを立てていくようにしましょう。

公式の暗記は日々の繰り返しの中で身につく

数学の公式、覚えておかなければいけないことというのは存在します。暗記というのは短期間で一気に覚えようとしてもなかなかうまくいきません。コツは日々のくり返しの中で身につけていくことです。

そこで、たとえば週に一度、あるいは一ヵ月に一度でもいいので、出てきた単語や文法などを暗記するための単語帳のようなものを作り、更新していくようにしましょう。そして、記憶が新しいうちにくり返し暗記の練習をして、早いうちに身につけてしまうことをおすすめします。

数学であれば、公式を使った問題を積極的に解いていき、公式の使い方を身につけてしまいましょう。

わからないことを重点的に復習する

復習をする際は、授業で学んだことをただ繰り返すのではなく、わからなかったことを重点的に行うことがポイントです。

恐らく始めのうちは「何がわからないのかがわからない」という状態だと思います。しかし、この状態で放置してしまうのが一番危険なことです。まずはどこがわからないのかを特定し、その上で、どうすれば克服できるのかを考えましょう。

自分一人では、わからないポイントが特定出来ない際は、ぜひ先生に質問してみましょう。先生との会話の中で、徐々に自分が本当はどこがわかっていなかったのか、ということに気づけるはずです。

知識を「使う」ために問題をたくさん解く

学んだ知識というのは、使えるようになって初めて、習得したと言えるようになります。そのため、問題集のような「得た知識を使う」場を多く設けるようにしましょう。

まずは教科書の問題から解いていき、それがひと通りできるようになったら、解説がしっかりとついている参考書・問題集を使うとよいでしょう。

その時に重要なのが、自分が間違えた問題をメモしておき、どこが苦手なのかをノートなどにまとめておくことです。自分の弱点を把握できていれば、テスト前のような限られた時間でも効率的な勉強ができるようになるのです。

中学受験の勉強で、難しい応用問題を解いてきたのに、中学生になって数学の応用が苦手になる生徒さんもいます。それまでパターン化された解法のみ暗記的に解いていたため、知識が「使える」状態になっていないことが要因です。

終わりに

勉強というのは「わからない」状態が続いてしまうと、どんどんやる気もなくなっていくものです。つまずいたままにしておくと、あっという間に苦手教科になってしまいます。

そのためには、なるべく早い段階で「わからない」ことを解決していく努力が大切です。苦手のループにはまらず、やる気を維持し、楽しんで勉強できるようになりましょう!

この記事を書いた先生
荒井 先生
荒井 先生 創研学院 藤沢校 講師

算数・数学、大好きです。
さあ、まず問題を読み、どうしようかを考え、答えを出していく。
何千回、何万回やっても、新たな発見があって楽しいと感じられます。
いつもうまくいかないからこそ、面白いんです。
さあ、みなさんも挑戦してはいかがですか?

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