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社会科(地理歴史)の成績アップのツボ!「こう勉強すればいいのか」が分かる塾講師の教え

2019年12月10日地理・歴史, 小学生, 中学生

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福井次雄 創研学院 深井校

こう勉強すればいいのか! 「社会」の効果的な 授業の受け方とは?

算数や英語の勉強の仕方についてはよく語られていても、社会について語られている記事は少ないのが現状です。そこで今回は、社会の授業はどのように受ければ効果が上がるのか、苦手を克服するにはどうすれば良いのか、解説していきたいと思います。

まず、社会が苦手な子には、次の二つの共通点があると思います。

  1. 「今、何を勉強しているか」が分からない
  2. 「何をどうやって覚えるか」が分からない

どちらも、何となく授業を受けてしまっている子に多いのではないでしょうか。今回はこの2点を掘り下げ、どのように社会を勉強すれば良いのかお伝えしていきたいと思います。

理解しながら授業を受けよう

「ちゃんと聞いてるよ」とは言うけれど…

まず、共通点の1つ目が「今、何を勉強しているか分からない」です。

もちろん学校や塾の授業をしっかり受けていない、聞けていないことが主な原因に他なりませんが、このように生徒本人に言うと、「ちゃんと聞いてる」と不満そうな顔で答える生徒が多いです。

しかし、まず「聞く」ということの意味をハッキリさせる必要があります。

「授業を聞くとは、説明を音として聞くのではなく、理解しようと聞くこと」とはよく言われます。これは確かにその通りです。

単に語句を“覚えよう”としてはいけない

ではもう少し具体的に、「暗記教科」といわれることが多い社会の勉強においては、どのような授業の受け方を心がければよいのでしょうか?

重要なのは、

「一つ一つの語句」を単に覚えようとするのではなく、その一つ一つの語句の意味を理解するということ

結局は覚えることが求められるのですが、それを「覚える」ではなく「理解する」と言い換えていることが重要です。

一般に、授業を受けながら同時に重要な語句を正確に覚えるということは、なかなか生徒に求めることはできません。そこで「覚える」ではなく「理解する授業の受け方」を求める先生が多いのです。

疑問を持ちながら授業を受けよう

では、どのような授業の受け方が「授業を理解すること」につながり、ひいては「重要語句をスムーズに覚えること」につながるのでしょうか。

それは一言で言えば「考えながら授業を受けること」
言い換えれば、

疑問を持ちながら授業を受けること

です。

授業は自問自答からスタートしよう

例えば、学校で地理の新しい単元の授業が行われるとしましょう。先生が「今日から近畿地方の学習を始めます」と話し始めました。

「授業を理解しよう」とするならば、その瞬間に皆さんには「えっと、近畿ってどこだった?」という自問自答(つまり疑問を)していただきたいのです。

すると、近畿地方の位置を確認した上で次に覚えるべき「都道府県名」「主な地形」「気候の特色」「産業の特色」という順番を基本として授業が組み立てられていきます。

えっと、近畿ってどこだったっけ?

ああ、近畿地方って、大阪府を中心にした地域なんだ。

それで、どこにどんな都道府県があるんだろう?

大阪の左隣が兵庫県・大阪の真上が京都府でその右横が滋賀県……なんだ。

自問自答(疑問)を自ら頭の中に想起しながら、対話するように授業を受けると理解度が格段に高まります。

誰でもできる「授業を理解する受け方」とは?

「授業を理解する」ということは、「自ら疑問・問いを持って授業を受けること」ということだと説明しました。言い換えれば「主体的に授業を受ける」ということになるのですが、これはそう簡単なことではありません。

特に、社会が苦手な生徒に、このような授業の受け方を最初から求めるのは酷というものでしょう。

ではここからは、塾講師が教える、即効性があり、誰でも出来る「授業を理解する受け方」についてお伝えしていきましょう。

先生の説明を自分の頭の中で繰り返す

まずは「先生の説明を自分の頭の中で繰り返す」ことです。
これが「考えながら授業を受ける」ことにつながります。

次のように頭の中で繰り返しながら授業の受けると、「授業の整理」「知識のまとめ」が自動的に行われ、非常に効果的です。

894年、菅原道真が遣唐使を廃止しました。

菅原道真が遣唐使を廃止したんだ。

その結果、日本独自の文化が生まれます。これを国風文化と呼びます。

あ~、日本独自の文化で国風文化か。

そして、このことは「何を覚えてよいか分からない」という2つ目の問題を解決する大きな武器にもなろうと思います。

ただ板書をしているだけでは意味がない

本来、授業における「板書」と、それをノートに写すという行為も授業内容を反復させることで理解・吸収を促そうとする狙いがあるものです。(復習のため、という目的も当然あります)

しかし、板書を文として理解しながらノートに写せる生徒は少数で、文字の羅列として、一文字一文字を確認しながら写す生徒がほとんどなのが現実。そのような生徒にとっては、板書の本来の目的は期待できません。

だからこそ、先生の説明を、または、板書された説明文を、自分の頭の中で繰り返すことの意義は大きいのです。

塾講師が手応えを感じる、生徒からの質問

そして、このような「鸚鵡返しの授業の受け方」が出来てくると、次の段階で私たち教える立場の人間からすると「正しい質問」と言うべきものが、生徒から出てくるようになります。

先生、なぜ道真は遣唐使を廃止したのですか?

これが、「正しい質問」「出てくるべき疑問」です。
このような質問が出てくる生徒は、「考えながら授業を受ける」ことができているのです。私たちが手応えを感じる瞬間です。

社会が苦手な子が感じる混乱の原因とは?

次に共通点の2つ目、「何をどうやって覚えるか」が分からない場合の対処法についてです。

いったい何を言っているのかと思いたくなる言葉ですが、社会科が苦手だと思っている生徒から、意外と多く聞く言葉です。
そのような思いを持つ生徒には、そう感じてしまう何かがあるはずですが、それは一体何でしょうか?

何通りもの質問に惑わされるな!

社会で生徒が直面する一般的な壁として、一つの言葉を何通りもの角度で質問されるという現実があります。

たとえば、地理の問題で

瀬戸内工業地域の代表的な工業地域で、石油化学コンビナートを中心に、化学・自動車・鉄鋼の生産がさかんな地区を何といいますか。

「答え:水島地区」

この水島地区という地名が、別の問題では

岡山県倉敷市南部にある工業地区で、石油化学などが発達している地区を何というか。

と問われたりします。

また歴史において

1338年、征夷大将軍となり室町幕府を開いた人物は誰か。

「答え:足利尊氏」

この足利尊氏が、

1333年、鎌倉幕府を倒した有力御家人は、新田義貞とあと一人誰であったか。

と問われたりするのです。

一つの語句に複数の説明が成り立つことは、当たり前といえば当たり前なのですが、社会を苦手としている生徒にとっては、これは混乱の原因であり、覚える気をなくしてしまう大きな理由になっているのです。

知識は上書きして忘れにくくしよう

しかし、ここが「社会科向上のツボ」です。

一つの語句に対して異なる説明が成り立つことは、避けて通れません。自分が覚えた説明と異なる聞き方をしてくる問題に出くわすことは、避けて通れないのです。それを前提にして、社会の学習に臨む姿勢が求められるのです。

その上で、一つ一つ知識を「上書きする」ことを心がけてください。

たとえば、先の「水島地区」では、「瀬戸内工業地域の石油化学コンビナート=水島地区」と覚えた後で、「岡山県倉敷市の南部にある工業地域=水島地区」を「上書き」するのです。

最終的には「瀬戸内工業地域の、岡山県倉敷市南部の石油化学コンビナートが、水島地区」というまとめになっていくのです。

足利尊氏についても、「室町幕府を開いた人物」に加えて、「鎌倉幕府を倒した有力御家人」という説明を「上書き」するのです。

こちらは「鎌倉幕府を倒した有力御家人で、室町幕府を開いた人=足利尊氏」というまとめになるでしょう。

このような作業・学習の過程を、私は「知識の上書き」と呼んでいます。

記憶に残りやすい「知識の立体化」

この「知識の上書き」は、同時に「知識の立体化」とも呼ぶことができます。

  1. 平面:一つの語句を一つの説明・理解で吸収することができる
  2. 立体:一つの語句を複数の言葉で説明・吸収することができる(知識の上書き)

このように知識が深まることで、一つの語句の理解が平面から立体になるのです。
そして、この「知識の立体化」が出来た部分は「記憶に残る、忘れにくい言葉」となります。

つまり、社会科が苦手である生徒にとって、最も「苦手になる原因」と思われることが、実は、一発逆転の「社会科向上のツボ」なのです。

脳のシナプスのように、知識同士が関連づけられる

さらに、この「知識の立体化」は、脳細胞を結ぶ「シナプス」のように、つながるべき他の細胞、つまり「知識」を捜し求めだします。

具体例をあげて説明しましょう。

たとえば、「鹿島臨海工業地域」について習ったとしましょう。鹿島臨海工業地域は、

「茨城県南部にある工業地域で、鉄鋼・石油化学が発達。代表的な掘り込み式工業港を持つ」

と説明できます。

この時、先ほどの「水島地区」の知識と今回の「鹿島臨海工業地域」の知識が、「石油化学と鉄鋼」という共通点で結ばれます

さらに学習が進み、単元が北海道になると、今度は「苫小牧」という工業都市が出てきます。苫小牧の説明は

石油化学と製紙・パルプ工業の中心地で、掘り込み式工業を持つ」

となります。

もうお分かりでしょうか?

掘り込み式工業港」という語句で、苫小牧が鹿島臨海工業地域と関連付けられ、
石油化学工業」という言葉で苫小牧・鹿島臨海工業地域そして水島地区という3つの語句・地名が、まるでシナプスによってつながれた神経細胞のように一本の輪のようにつながるのです。
つまり、知識が体系化されていくのです。

こういう状態に至れば、もう鬼に金棒です。一つのヒント・説明を切り口に、関連する知識が、まるで糸にでも引っ張られるように、ズルズルと出てくるという状態も夢ではありません。

そのような状態を実現しようとするとき、まず、最初にやるべきことが、やはり、授業の受け方の注意で述べた「鸚鵡返しの授業の受け方」であり、もう一つのポイントが「知識の上書き=知識の立体化」なのです。

国語力を同時に鍛えよう

最後に、社会の学習は、いや教科書は、文字の多さが一つの特色です。多くの文を、読みこなし理解しようとする時に、なくてはならない力があります。

それは「国語力」です。社会の成績を上げようとするとき、実は、この「国語力」を鍛えることも、非常に重要になってくると思います。

日頃から、読書を心がける大切さは、すべての教科の成績向上につながるところにあると思います。

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