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中学受験の過去問はいつから始める?必ず合格に近づくやり方を解説!

2024年2月27日小学生,学年別 勉強法,予習・復習

過去問って本番で同じ問題は出ないのにやる意味あるの?

効果的な過去問学習のためのポイントをまとめます!

中学受験の合格を目指すにあたって、過去問題集を解くことは欠かせない準備の一つです。過去問は過去に実際に入試に出た問題ですから、本番入試に全く同じ問題が出ることはありません。しかし、正しく過去問を解き進めて対策を行うことで、合格可能性を格段にアップさせることができます。

この記事では過去問を解く目的、正しい取り組み方、そして適切な時期について、詳しく解説します。

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過去問を解く目的は?

まず、何のために過去問を解くのか確認しておきましょう。この部分は保護者の方だけではなく、お子さまも一緒に確認してから過去問に取り組むと良いです。

過去問を解く目的
  1. 合格可能性を確認する
  2. 難易度・出題傾向・時間配分を確認する
  3. 合格のために自分に足りていない箇所を見つける

①合格可能性を確認する

過去問を解くことで、現時点での合格可能性をリアルに把握できます。自身の学力が志望校のレベルに達しているかどうか、実際の問題を通じて評価することができます。

声の教育社の赤本などの過去問は「合格者平均点」と「受験者平均点」が年度ごとに掲載されていますので、現時点で合格基準点に足りているかどうかを確認できます。ちなみに倍率が二倍の場合、「合格者最低点」は「合格者平均点」と「受験者平均点」のちょうど中間に位置します。

最低でも「受験者平均点」はとらないと厳しく、「合格者平均点」がとれると合格可能性は高いといえます。

しかし、せっかくの過去問を模試のように合格可能性判定だけに使うのはもったいないです。
過去問をさらに有効活用するためには以下の二点にも留意しましょう。

②難易度・出題傾向・時間配分を確認する

各中学がどのような問題を出題しているのか、その難易度や出題傾向を理解することができます。また、実際の時間配分を体験することで、時間管理のスキルを養うことが可能です。

選択問題が多いのか記述問題が多いのか、時間は足りるのか足りないのか、どんな単元がよく出題されるのか、などをしっかり確認しましょう。また、学校の偏差値が同じでも子供によって解きやすく感じたり解きにくく感じたりする、いわゆる「入試問題との相性」というものがあります。

模試で合格可能性が高く出ていても過去問を解くと全く合格基準点に足りていない場合は、「相性が悪い」場合があります。この場合は入試問題対策をしっかり行うとともに、受験校の変更も視野に入れる必要があるかもしれません。

③合格のために自分に足りていない箇所を見つける

過去問を解いていく中で、自分の苦手な分野や解けなかった問題を明確にすることができます。これにより、どの分野に重点を置いて学習すればよいのかが見えてきます。

たとえばこのようなことを問題点として見つける
  1. 合格基準点に足りていないのなら、どの科目を何点あげれば合格するのか
  2. その為に、どの科目のどの単元に注力して復習するべきなのか
  3. 時間が足りていないのなら、時間配分をどう定めてどの大問を捨て問にするのか
  4. ケアレスミスが多いのなら、どのように減らす対策をとるか

過去問をただ解いて終わりではなく、合格可能性を高めるための次のアクションにつなげる。

これが過去問を解く一番大きな目的です。

過去問はいつから解くべき?

過去問の取り組みを始める最適な時期は、一般的には9月頃からです。夏期講習を終えて一通り単元学習を終えた後に最終的な「詰めの学習」に入っていく時期だからです。早めに過去問に取り組むことで対策に時間をしっかり確保することができます。

ただし、これはあくまで目安です。子供の学力や準備状況に応じて、それより早い段階から始めることも遅い段階から始めることもあり得ます。重要なのは、「過去問を解くことで得られるフィードバックを受験準備に活かす」という点です。

単元学習が全範囲しっかり終わっていないタイミングで過去問演習を行っても効果が出にくい場合もあります。子供の学習状況を確認した上で過去問を解きましょう。

一番重要な過去問の「直し」とは?

過去問を解いた後、結果を踏まえて課題を見つけ今後の学習に生かしていく「過去問直し」が何よりも大切です。「直し」を効果的に行うポイントは以下です。

中学受験に向かない子の特徴
  1. 過去問直しノートを作る
  2. ポイントを絞って解き直しをする
  3. 弱点を見つけて課題を設定する

①過去問直しノートを作る

解けなかった問題や間違えた問題を記録するノートを作成します。
大学ノートの左ページに問題のコピーを貼り、右ページに解き直しを行いましょう。

このときにただ答えや解説を丸写しして終わりにするのではなく、「次回は気を付けるポイント!」や「似たような問題を解く際に使える知識やテクニック!」など自分が覚えておきたいポイントを添えてまとめておくと後で見返したときに頭に入りやすくなります。

②ポイントを絞って解き直しをする

全問正解することが目的ではなく、間違えた問題や自信のなかった問題に焦点を当てて解き直します。この過程で、自分の理解度を深めることができます。

解き直しノートを作らせるとすべての問題をコピーして解説を丸写しする生徒がいますが、これは時間の無駄です。自分の合格可能性を上げるために覚えておきたい知識や解法が含まれている問題を選んで解き直しをしたほうが効率が良いです。

ほとんどの学校の合格基準点は7割です。解説を読んでも意味が分からないような問題には時間をかけず、「もう少しで解けた問題」や「知っておきたい知識やテクニックがある問題」、「勘違いやミスをして間違えてしまった問題」に絞って直しを行いましょう。

③自分の弱点を見つけて弱点補強課題を策定する

過去問を通じて明らかになった弱点に対して、具体的な学習計画を立て、弱点を克服するための課題を策定します。

例えば社会の歴史で江戸時代の文化が弱いなと感じたら、自分で重要ポイントをまとめ直す時間を取りましょう。そしてそれを過去問解き直しノートの右ページに「覚えておくポイント!」と書いて貼っておきましょう。同時にすべての時代の文化の問題だけを一週間少しずつ進めるのもいいですね。

過去問を継続して毎日解いていきながら、解き直しの中で顕在化した単元の補強学習を並行して行う。こうすることで少しずつ子供の弱点が減り、確実に解ける問題が増えて得点が上がっていくでしょう。

過去問を解く際の注意点は?

過去問を解く際の注意点
  1. 解答・解説は保護者が管理する
  2. 原寸大にコピーして解く
  3. 時間をしっかり測って解く

①解答・解説は保護者が管理する

子供が悪気なく解答解説を見ながら過去問を解いてしまうことがあります。答えを見て解いたのでもちろんいい点数が出て保護者が安心してしまい、本番で全く点が取れない最悪のパターンが待っています。基本的には過去問の教材は保護者が保管し、問題や解答をその都度コピーして解かせる形が良いでしょう。

②原寸大にコピーして解く

実際の試験と同じ条件で問題に取り組むために、原寸大で問題用紙と解答用紙を印刷して解くことをお勧めします。これにより、試験当日の状況に慣れることができます。

問題用紙にメモや計算する欄はあるのか、解答用紙の記述解答欄はどれくらいの大きさか、などをきちんと意識して確認しておくと、当日慌てずに済みます。

③時間をしっかり測って解く

実際の試験時間を設定し、その時間内で問題を解く練習をします。これにより、時間管理のスキルを身につけることができます。

慣れてきたら実際の試験時間より5分~10分短い時間で解く練習も行うと、いかに時間内で解ける問題を解き切るかを意識させることができますのでお勧めです。

まとめ

過去問を解くことは、中学受験成功のために非常に重要なステップです。過去問を通じて、自分の現在地を把握し、必要な学習計画を立てることができます。適切な時期に始めて、正しい方法で取り組むことで、過去問は合格への確実な道しるべとなるでしょう。

何度も言いますが、過去問は解くこと自体が目的ではなく合格可能性を高めるための次のアクションにつなげることが目的です。そのためにしっかりと解き直しを行い、課題発見→改善のための学習へとつなげていきましょう。

子供たちの努力と保護者のサポートがあれば、目標とする中学校への道は必ず開けます。

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