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塾なしで中学受験は無理なのか?塾なし受験する人の割合は?

2024年1月6日塾選び

塾なしで中学受験ってできるの?

メリット・デメリットをしっかり確認しましょう!

中学受験とは、小学生のうちに特定の中学校に合格するための受験を指します。多くの子供たちは塾に通い、指導を受けながら受験に備えますが、塾に通わず、塾なしで中学受験をすることはできるのでしょうか?

この記事では、そんな疑問について解説していきます。

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塾なしで中学受験はできる?

塾なしで中学受験をすることは十分に可能です。塾に通うことなく自力で勉強をすることも、十分に合格するための手段となりえます。

ひまわり教育研究センターが2022年に行ったアンケート調査によると、中学受験生のうち塾に通わずに入試に挑む生徒は総受験生の20%でした。

意外にも中学受験生の5人に1人は塾に通ってないのですね。

ただし塾を使わずに中学受験する場合、親や子供自身が非常に努力しなければなりません。塾にはない柔軟性や個別指導のメリットがある一方で、学習計画や受験に関する情報などをすべて家庭で管理しながら受験に臨むことになり、保護者の負荷が非常に大きくなることは覚悟しておくべきです。

塾なしで中学受験をするメリットは?

塾なしで中学受験をするメリットとしては、以下の点が挙げられます。

塾なし受験のメリット
  1. 自由な学習スタイル
  2. 無駄な時間の節約
  3. 経済的な負担軽減

自由な学習スタイル

塾に通わないことで、自由な学習スタイルを確立することができます。自分のペースで学習が進められるため、強制的・受動的な学習ではなく効率的・能動的な学習を行うことも可能です。

習い事をしているお子様は塾通いしながら続けることは時間的に難しい(特に小6生時)ですが、塾なしで受験をする場合は習い事と受験の両立を目指すことも可能です。

無駄な時間の節約

塾通いには、通学時間や待ち時間などの無駄な時間が必要です。しかし、塾なしで受験勉強をする場合は、この無駄な時間を削減することができます。

また、塾通いの際には必要なお弁当を毎日用意する必要もないため、毎日家族で一緒に食事をとることもできます。

経済的な負担軽減

塾に通う費用はかなり高額です。首都圏大手の進学塾に通った場合、小学四年生で約50万円、小学五年生時で約70万円、小学六年生時で約120万円の高額な授業料がかかります(塾の地域や集団/個別、システムによって大きく変動します)。

塾なしで受験勉強をすることで、かかる費用は参考書代と模試代・受験料などのみとなるため経済的な負担を軽減することができるでしょう。

塾なしで中学受験をするデメリットは?

一方で、塾なしで中学受験をするデメリットも存在します。

塾なし受験のデメリット
  1. 自己管理の困難さ
  2. 適切な指導が受けられない
  3. 競争力の低下

自己管理の困難さ

塾なしでの受験勉強は自己管理が求められます。保護者には使用する参考書や学習計画を作成・管理する負荷がかかります。また自宅での学習は集中力が続かないことが多く、年間を通して自宅学習で長時間集中させ続けるのは至難の業です。

適切な指導が受けられない

自己学習には限界があります。保護者がすべて教える場合、算国理社すべての科目において入試レベルまで精通している必要がありますが、中学受験にしか使わない特殊な知識も多いため塾講師経験者などでないと難しいです。

どの時期までにどこまでの知識を身につけ」「どこまで学力をのばさないといけないのか」「受験校の選定や受験日程の調整」「模試受験の日程など把握すべきことは多岐にわたります。塾に行くことで、こういった受験に必要な知識を経験豊富な講師から的確な指導を受けることができます。それに対して、塾なしでは適切なアドバイスが得られず不利や不都合が発生する可能性があります。

競争力の低下

塾なしで受験勉強をする場合、競争力の低下が考えられます。常に孤独な戦いになるため達成感を得にくく、長時間ストレスを感じ続けるため保護者の方とのケンカも多く発生するでしょう。塾に通うことで、多くの受験生と切磋琢磨することができ、刺激を受けることもできます。

実際に塾なしで受験を成功させた経験談

塾なしでどのように受験を乗り切ったのか、塾なし受験のモデルパターンを確認してみましょう。

ゆうた(仮名)は、家庭の経済状況と自学自習に対する強い意欲から、塾に頼らず中学受験の準備を決意しました。最初は計画の立て方やどの教材を使うべきかで戸惑いましたが、インターネットで様々な学習リソースを探し、効率的な学習スケジュールを作成。家族のサポートを受けながら、特に苦手とする科目に重点を置いた自習を進めました。また、オンラインの学習コミュニティに参加し、同じ目標を持つ仲間と知識を共有し合いました。

ゆうたの家族は、彼の学習環境を整えることで大きなサポートを提供しました。特に、静かで集中できる学習スペースを家の中に確保し、学習に必要な資料や教材を整理しました。また、ゆうたが学習計画に沿って進められるように、日々の進捗を確認し、励まし続けました。週末には、家族みんなで図書館に行き、新しい参考書を探したり、学習の疑問を一緒に解決したりする時間を持ちました。これらの家族の努力は、ゆうたが孤独感を感じることなく、自信を持って受験に臨むことを可能にしました。受験当日までの長い準備期間を通じて、ゆうたは自己管理能力や問題解決スキルを大きく向上させ、見事希望の中学校に合格しました。

塾なしで受験に挑むには、家族のサポートとインターネットをうまく活用したサポートが必須です。子供が効率よくストレスなく集中して学習できるよう、学習環境はしっかり整えてあげる必要があります。

塾なしで中学受験を成功させるために

塾なし受験が難しいのは分かったけど、うまくやる方法はないの?

塾なしで中学受験を成功させるためには、以下のような方法が有効です。

自宅学習を計画的に進めることが重要

適切なテキストの選定と学習のスケジュールを立て、日々の勉強時間を確保しましょう。自己管理能力や自己学習能力を高めるためには、規則正しい生活習慣の確立が必要です。

また、模擬試験や過去問を活用しながら、自分の進捗状況を確認し、課題を把握することも重要です。

オンライン教材を活用する

学習に関しては自己学習と保護者によるフォローでは限界がありますので、適宜オンライン教材も活用しましょう。Youtubeなどで無料の学習チャンネルが多くあります。単元学習についても、勉強法や暗記法や志望校選びについても、無料でたくさん情報が出ていますので信頼できる情報元が見つかれば塾代わりの情報源として活用することができます。

また、中学受験の状況は常に変わります。志望校の受験日程や入試方式の変更などを知らないままだと致命的です。常にWebサイトで最新の入試情報を得るよう意識しましょう。

しっかり考えたうえで、塾通いも視野に

ここまで塾なしでの中学受験の可能性についてなるべく客観的に説明してきましたが、塾講師として主観を交えてお話しさせていただくなら、塾なしでの中学受験は本当に難しいと思います。

中学受験は高校受験や大学受験とは訳が違い、塾に通わせたとしても「保護者・生徒・塾の三人四脚」で進んでいく必要があります。生徒がまだ幼いため、模試申し込みや学校見学、受験校選択、毎日の塾への送り迎えやお弁当準備など保護者の方に協力してもらうことが多々あるからです。

塾なしで中学受験をしようと思うと、これらの負担に加えてさらに保護者の方は学習面でのフルサポートを行う必要があるのです。

「中学受験生の五人に一人は塾なし」は事実ですが、以下のようなケースでないと塾なしでうまくいくことは少ないのではないかと思います。

塾なしでうまくいくケース
  1. 子供が大人びており、意欲があり、自己管理ができる
  2. 子供の基礎学力がきちんとあり、参考書を使って自学できる
  3. 保護者が中学受験に精通しており、かつ子供の受験指導に時間を割く余裕がある
  4. 子供の学力に対してそれほど難易度の高くない学校を受験する

あなたの家庭の状況が上の条件に当てはまらないのであれば、信頼できる塾探しを検討したほうがよいかもしれません。

まだ子供が幼くて今後どうなるかわからない場合もあると思いますが、多くの中学受験生は小3~小4から塾に通っています。低学年であればあるほど授業料も安くて通いやすいので、まずは塾に入れてみてどうするかを検討するのもいいですね。

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この記事を書いた先生
マナブレイン 編集部
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