中学受験に向かない子・できない子はタイプでわかる?適性の有無はどこで判断するべき?


中学受験って、向き不向きがあるの?

お子様の適性を見極めておきましょう!
中学受験には適性が必要?
中学受験は高度な学力を要求する試験が多く、子供にとっては重大な挑戦となります。しかし、結果が求められるのが12歳という非常に若く、また人間的に成熟しきっていないタイミングのため、子供によっては中学受験よりも高校受験のほうがよりよい結果が出せることもあるのです。
果たして中学受験が子供にとってベストな選択なのか。これは中学受験を検討する保護者様が最初に必ず悩むことでもあります。中学受験に適性があるかどうかは単純な基準で評価することは難しいですが、それでも中学受験に向いている子供と向かない子供にはいくつかの共通する特徴が見られます。
この記事では中学受験への子どもの適性についてまとめます!
中学受験に向いている子・できる子のタイプ3つ

- 精神的に成熟している
- 勉強するための夢や目標がある
- 知的好奇心が強く、能動的な学習ができる
1. 精神的に成熟している
中学受験の適性において一番重要なのが「早熟かどうか」です。
中学受験の入試問題は中3生が解く公立高校入試問題よりも難しい問題が少なくありません。国語の文章題はもちろん、算数・理科・社会においても複雑な文章題や高度な記述問題、論理的思考が問われることとなります。よって特に大事な能力は「計算力や暗記力」より「文章力や記述力」です。語弊を恐れず簡単に言えば、大人びている子のほうが有利ということです。
中学受験するかどうかを検討する小学3~4年生時点でこの部分を見極めるのは難しいですが、小5,小6になっても幼さが大きく残る子供にとっては中学受験は苦しいものになることは意識しておくべきでしょう。
また、中学受験生活は大人顔負けの精神的な負担を伴います。向上心や忍耐力、ストレス管理能力が高い子供は、受験戦争においても冷静な判断ができ、結果に対して適切に受け止めることができるでしょう。
2. 勉強するための夢や目標がある
中学受験は、受験をしない周りの友達が習い事や遊びを楽しんでいる姿を横目に、多くの時間を勉強に割いて努力する必要があります。入りたい学校ややりたい部活、学びたい学問やなりたい仕事など、「自分はこのために今努力しているんだ」と思えるものをしっかり持てている子供は苦しい時期でも前向きな姿勢を維持しやすくなります。
3. 知的好奇心が強く、能動的な学習ができる
中学受験は自己主張力や主体性が重要です。受験勉強の中では多くの時間を割いて大量の課題をこなしますが、知的好奇心が旺盛で自ら積極的に学ぼうとする姿勢がない子供は新しいことを学ぶことを楽しめません。また、課題を終わらせることだけに注力し、時間をかけても全く学力が伸びず、学力が伸びないので勉強が楽しく感じず塾の時間が苦痛に感じる、という負のループに陥りやすくなります。
新しい知識が身につくことを楽しめる子供は、学習スキルを身につけやすく、受験勉強もこなしやすいでしょう。
中学受験に向かない子・できない子のタイプ3つ

- 精神的に幼く、受け身の学習しかできない
- 集中力や体力が乏しい
- こだわりが強すぎて素直でない
1. 精神的に幼く、受け身の学習しかできない
中学受験にはストレスやプレッシャーが伴います。精神的に幼い子供はこれに対処しにくく、受け身の学習になりがちです。
同じ塾で同じ先生による同じ授業を受けていても学力の伸びに差が出るのは、子供が「能動的か」「受動的か」によって大きく影響が出ます。受動的な学習しかできない子は、毎日やるべき宿題を「こなすことだけが目的の仕事」のように捉えてしまいます。これではやってもやっても時間の無駄であり、成績向上にはつながりにくいです。

「この課題を解いて、これができるようになった!」「これを覚えた!」と感じながら能動的に学習できる子供は伸びます!
2. 集中力や体力が乏しい
受験生活は長時間の勉強や試験に集中することが求められます。集中力や体力が不足している子供は疲れがたまりやすく、効果的な学習が難しいかもしれません。特に高学年になると塾の時間も自習の時間も長時間になり、体調を崩して授業を休むと未修単元が生まれて埋め合わせにまた時間がとられます。
身体が成熟しきっていなく体調を崩しやすい子供の場合は中学受験を見送るか、体力的に負荷の少ない形での受験を検討すると良いでしょう。
3. こだわりが強すぎて素直でない
効果的な学習を行うには子ども自身の能動的な姿勢も重要ですが、講師や親が出した指示に素直に従うことができる従順さもまた必要になります。
子どもが大人っぽいことは利点にもなりますが、まだまだ10歳程度の子どもですので周りの親によるサポート・ガイドはどうしても必要になります。自分のこだわりを持ちすぎて素直でない場合は、塾や親が立てた学習方針にイヤイヤ従うことになり、学習効率が落ちることになります。
高校受験・大学受験となると子供主導での学習で問題なくなりますが、保護者との二人三脚で臨む中学受験は保護者の方針や主張・サポートがどうしても必要になるため「子供が一緒に歩いて行ける素直さがあるかどうか」は重要な適性になるのです。
向いていないが、受験させたい場合はどうする?

向いてなさそうな子が中学受験するときの注意点は?
あなたのお子さまが中学受験に向いていないタイプの子どもでも、さまざまな理由から中学受験をさせたい場合もあるでしょう。そういった場合はどういう点に気を付ければ良いでしょうか?
- メリット・デメリットを考えたうえでそれでも中学受験が最善の選択肢なのか今一度考える
- 受験校・志望校を選びなおす
- 幅広い学力層をカバーしてくれる塾を選ぶ
メリット・デメリットを考慮に入れたうえで今一度検討する
中学受験は必ずしなければいけないものではありません。お子さまの適性によっては中学受験をせずに高校受験に切り替えたほうが良い選択になる可能性もあります。
中学受験のメリット・デメリットを今一度確認し、さらにお子さまの中学受験への適性を考慮に入れたうえで「それでもどうしても中学受験を行うべきか」を考えると良いでしょう。
- 質の高い教育が受けられ、高校・大学進学に有利
- 同じ学力の同級生と切磋琢磨できる
- 受験勉強で努力をすることで精神力が鍛えられる
- 費用面の負担が大きい
- 子供に過負荷がかかる可能性がある
- 保護者の時間的負担も大きい
受験校・志望校を選びなおす
中学受験の合格難易度は当たり前ですが学校によって異なり、それほど高くない学力でも合格しやすい私立中学校もたくさんあります。「とにかく私立中学校に入れたい!(入りたい)」というだけが目的なのであれば、志望校を入りやすい学校に変更すればそれほど厳しい学習をしなくても私立中学校に入学することはできます。
ただ、入りやすい学校に入学しても当初の「中学受験する目的は達成されるのか」はしっかりと確認するべきです。
幅広い学力層をカバーしてくれる塾を選ぶ
子供が幼く学習に不向きな性格だった場合、塾選びにはより慎重になるべきです。
たとえば大手の集団指導塾の場合、学力別にクラスが分けられて成績上位クラスは実力のある講師があてがわれて手厚く指導され、下位クラスはそこまでしっかり見てもらえずいわゆる「お客様」となってしまう可能性があるからです。
どの学力層の生徒もしっかりカバーしてる集団塾を探したり、個別指導を検討したり、子供が気持ちよく学習できるスタイルを選びましょう。
以下の内容を追記することで、「受験が向いていないと感じる子どもへのサポート方法」に具体的なアドバイスを盛り込み、さらに充実した内容にできます。
受験が向いていないと感じる子どもへの効果的なサポート方法
- 子どもの得意分野を見つけて伸ばす
子どもが興味を持つ分野を積極的に応援することで、自然に「自分の得意」を活かす喜びを感じられます。受験のプレッシャーから少し離れ、得意なことを通じて「自分にもできることがある」と自己肯定感を育みましょう。これが将来的に受験勉強への意欲にもつながる可能性があります。 - 努力を認め、達成感を育てる
小さな努力でも「よくやったね」「頑張っているね」と褒めることで、本人のモチベーションが上がりやすくなります。たとえば、週ごとに目標を設けて、達成できたら一緒に喜びを分かち合うような工夫が効果的です。これにより、努力の積み重ねが自己成長につながることを理解しやすくなります。 - 「受験=失敗したら終わり」ではないと伝える
受験において失敗を恐れる気持ちを和らげるために、親から「他にも道はある」と伝えることが大切です。子どもが安心して挑戦できるように、どんな結果でも価値があることや、他にも多様な進路があることを教えると、前向きに努力できるようになります。
中学受験の適性まとめ

中学受験は、子供にとって人生初の大きな挑戦の一つです。この記事を通じて、中学受験に向く子供とそうでない子供の特徴を詳しく見てきました。向いている子供は精神的な成熟度が高く、勉強に対して明確な夢や目標を持ち、知的好奇心が強いという特徴があります。一方で、向かない子供は精神的にまだ幼い、集中力や体力が乏しい、こだわりが強く素直さに欠けるという特徴が挙げられます。
しかし、中学受験が子供にとって必ずしも最善の道ではないことも忘れてはなりません。お子様が中学受験に向いているかどうかを見極めることは非常に重要ですが、向いていないと感じた場合でも、それを乗り越えるための様々な方法があります。受験校の選び直しや、お子様に合った塾の選定など、お子様一人一人の個性や能力に合わせた対応が求められます。
最終的には、中学受験を通じてお子様が精神的に成長し、自分自身の能力を最大限に引き出すことができるかどうかが最も重要です。保護者の方々はお子様をしっかりとサポートし、一緒にこの大きな挑戦を乗り越えていくことが求められます。中学受験はあくまで通過点に過ぎません。お子様の将来に向けた大きな一歩をしっかりと吟味して選択していきましょう。
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