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塾に親は口出し(介入)してもいい?過干渉はなぜNG?塾と家庭の役割とは

塾選び,小学生

吉川真梨

吉川真梨 個人別指導塾ブレーン 伊丹西野校

塾でうちの子はちゃんと頑張っているんだろうか…

そうご心配のあまり、お子様の知らないところで塾の指導内容や講師の変更を決めたり、宿題の内容や量を変更しようと思ったことはありませんか?

今回は「塾講師とお子様との信頼関係」についてお伝えするとともに、

  • 親が塾の内容や宿題に口出しするのがなぜ良くないのか
  • 塾と親が手を携えて子どもを応援するとはどういうことなのか

などについてお伝えします。

また記事の後半では、家庭と塾、それぞれの違う役割に目を向けながらも、お互いに手を携えてお子様をバックアップした実例をご紹介します。

※前回の記事では「ご家庭におけるお子様との信頼関係の大切さに」ついてお伝えしました。詳細は↓こちらの記事をご覧ください。

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指導内容変更サプライズとは?

まず、保護者の方がお子様の知らないところで指導内容や講師の変更を決めたり、宿題の内容や量を変更することは、あまりおすすめしていません

もちろん、授業(自習)時間帯や曜日についてなどの、通塾についての約束についても同じこと。

先生、うちの子は全然家では勉強しないし暗記もやろうとしないから、毎回塾で小テストをしてほしいんですが…

このようなご要望は非常に多く、毎回の居残り指導や強制的に自習をさせることを希望される保護者の方もおられます。

しかしお子様に知らせずに親と塾とが勝手に指導内容の変更をしてしまうのは、お子様からすれば「聞いてないよ!」とびっくり仰天のサプライズになりかねません。名付けて「指導内容変更サプライズ」

このような行動は、お子様と塾講師との間に溝をつくる原因にもなりかねません。詳しくご説明します。

親が子供の塾に介入するデメリット

先ほどのように親が小テストや居残りをご要望された場合、ご要望通りに変更することは個別指導塾にとってもちろん容易いことです。

しかし、授業内容についても宿題についても塾講師とお子様との約束ごとがいくつも存在しています

ここで何よりも問題なのは、保護者の方が決めたご要望によってこれまでの授業の流れや段取りが一気に断ち切られてしまうことです。ご要望を受けて、我々講師は「授業での宿題の出し方」「指導内容やスタイル」そのものを変える必要に迫られるため、ご本人と講師の「新たな約束事」を再構築する必要がでてくるのです。

また私たち塾講師は、

塾講師

お母さんがこうおっしゃっていたから今度から小テストをするよ。
だから授業の内容も変えるよ。

…とお子様に説明するのは非常に憚られるものです。

「罰則サプライズ」と同様、ご本人へのヒアリングや理由説明を抜きに、大人だけで取り決めたことは、絶対にお子様を傷つけるものだからです。

もちろん講師とお子様、親御さんとお子様との信頼関係にも支障が出ることもあります。

親の介入で信頼関係が壊れることも…
親の口出しや介入による憂慮すべき問題

  • これまでの授業の流れや段取りが断ち切られてしまう
  • 塾講師がお子様と築いた約束事を再構築しなければならない
  • 親と講師だけでの決め事は、ときにお子様を傷つけ、講師との信頼関係にも悪影響を及ぼすことも。

親・子供・塾の理想の関係とは?

ではどうすれば良いのでしょうか?

保護者の方がご覧になって勉強面にご不安がある場合、塾での「三者面談」が最も理想的な解決法です。新しい決めごとをするにしても、ご本人にその理由を伝え、納得した上で進めていくからこそ、効果を発揮します。

塾と家庭学習の役割の違いに目を向ける

ではここからは、これまでのお子様の通塾に関する保護者の方のご要望の中で、われわれ塾講師が脱帽した内容と、会話のやりとりをご紹介したいと思います。

小学6年生男の子
Aくんのお母様

先生、うちの子、昔からどの先生にも叱られたことがないんです
面談に行っても『Aくんは大丈夫ですね』と言われるだけで、とくに指摘を受けたことがありません。

それで本人は気を良くして過ごしていますし、テストも追試になることもなく良い点数を取れています。

でも叱られたことがないとか「このままで大丈夫ですよ」なんて、ちょっとおかしいなと思うんですよ。

実は塾の宿題も、本当にすぐに終わらせてしまって、
頑張らなくてもなんとかなる」と、本人が思ってしまうんじゃないかと気になっています
ですから先生、もっと宿題出してもらえないでしょうか?

なるほど。

たしかにAくんは、新しい単元に入ったときにも理解が早く、いま出している一週間で8ページずつの宿題も最後まで完成させた上、質問したいところを考えてから、授業に臨んでくれています。

吉川

そうですか、あれだけの量と難易度の宿題も、すぐに終えてしまっていたんですね。
お聞かせくださってありがとうございます。
もちろん、いまのご様子は褒めてあげたいところですが、今までどの先生からも褒められているのであれば、逆に塾では褒めずにいきましょうか(笑)。

はい。

やっぱり家では、親はちょっとできただけで無条件に褒めてしまいますし、これからもほめて育てたいと思っています

でも、だからこそ先生たちには『もっと頑張れ』と言ったり、
できていないところは『もっとちゃんとやれ』とはっきり言ってもらいたいと思います。

家庭では「子どもを褒めて育てたい」という母としての教育観があると同時に、「ほめられ続けることが子どもに与える良くない影響」も理解しており、それを補完する役割を塾に求めていることが分かります。

わかりました。

私から見て、Aくんはなんでも「すぐに」できるが故に、中学生になってから伸び悩むだろうと思われます。

なぜなら今は「暗記の力」がかなり優位だからです。
計算や漢字、英単語や英文法というのは、暗記ができていれば、比較的早く答えが出せます。

でも今後はそうスムーズにいかない、と言いますか、スムーズにいってはいけないような問題に出会うことが増えます。
そのときに、暗記だけで乗り切ってきたお子様は、「時間がかかること=負け」だと思い込んで、いきなり焦り出したり、考えるのをやめてしまうわけです。

これが中1の壁の一つです。

ですから、いま受講されている科目の指導はそのまま、宿題もそのままにして、別途宿題で「思考力を問う問題や図表問題、作文をする問題」をプラスしましょう

もちろん始めは、授業内で取り組み方や考えるプロセスを話してから、お渡しします。
その分しばらくは、いま受講している科目時間を5分ほど削って、その説明にあてますがよろしいでしょうか。

はい、お願いします。

いつでも急いで解こうとするので、字もあまりきれいではありません。
また落ち着きがない性格なのか、人の話も最後まで聞こうとしなくなってきたというか…
あわてんぼうになってきたというか…言われてみれば気になっていました。

家では、その思考力の宿題をやっているとき、なにか見てあげておかないといけないでしょうか。

スピードが大切だとご本人が思い込んでしまって、生活にも落ち着きがなくなってしまうと、今後せっかく得意な勉強もどんどん苦手になっていく可能性があります。
お家ではきっと、うーんうーんと考えこむ姿が増えるでしょうし、もしかしたら「こんなのいやだ、やりたくない」と弱音を吐いてしまうかもしれません。

とくに、保護者の方からのサポートは必要ないと思いますが、眉間にシワを寄せて「いやだ」と言っているようでしたら、すぐにお知らせください。
ご本人と三者面談をして話し合いましょう

そして、なぜこの思考力の訓練が彼にとって重要なのか、中学校での勉強内容もおりまぜてお話しします

わかりました。
家でどんな顔してその宿題をやっているか、よく見ておきます

私は思考力なんて教えられないので、本人が分からなさそうにしていても、『塾で聞きなさい』と言わせてもらいます。

ありがとうございます。よろしくお願いします。

家庭と塾は違う役割で、共通の目標に

お母様は、ほめられ続けることがお子様に与える良くない点をよくご存じで、家庭でどのように学習を見守るべきか、塾と家庭学習の役割の違いについても目を向けておられます。頭が下がる思いでした。

また、学校で好成績を取るお子様のご家族ほど、他のお子様と比べたり、いわゆる「学校のレベル」を気にされることが多いのですが、それらに振り回されることなく、あくまでのお子様の性格を考慮し、勉強のレベルアップを純粋に望んでおられるとお見受けします。

このように、ご家庭と塾がともに「お子様のレベルアップ」という共通の目標に向かって、手を携えられるケースが増えることを心から願います。

お子様が、そのご家族と塾との信頼関係をみて、「応援してくれている人たちが自分にはたくさんいるから、勉強がんばろう!」と思ってくれるとしたら、こんなにも嬉しいことはありません。

個人指導塾ブレーン 創研学院
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この記事を書いた先生
吉川真梨
個人別指導塾ブレーン 伊丹西野校 副校長 吉川真梨 記事一覧

2012年から個人別指導塾ブレーン伊丹西野校にて指導。お子様それぞれの個性をしっかり把握し、「お子様の勉強における強み」を活かしつつ、実力UPの方法をアドバイスさせていただいています。

また、保護者の方からの、お子様の家庭学習についてのご相談もいつでも受け付けています。日本語教育能力検定に合格(2011年)し、日本語学校での外国人留学生に対する日本語指導、大学・大学院進学指導の経験も。
趣味は茶道、能楽、名探偵コナン。

【担当科目】国語・英語・小論文・面接指導など
【担当学年】年長〜高校生、大学受験生(国公立大、私立大ともに一般入試、AO入試、各種推薦入試合格指導)