中学受験をやめたいと感じた時に考えるべきこと:親がとるべき行動は?
子供が「中学受験をやめたい」って言いだして。。。
なるべく客観的に状況を捉え、前向きな方向に話を進めましょう!
中学受験を途中でやめたいと感じた子供やその悩みを抱える親に向けて、考慮すべきポイントや対策を紹介します。ポイントは広い視野。中学受験は必ずやらねばならないものではありません。受験の意義や子供の本音を理解し、最適な選択をするための具体的なアドバイスをお伝えします。
中学受験をやめたいと感じる理由
中学受験をやめたくなる理由は様々ですが、典型的なものをまとめます。子供がやめたがる場合もあれば、保護者がやめたいと感じることもあります。
理由によっては、状況を改善して中学受験を継続することができるかもしれません。すぐに結論を出す前に、現在何が問題になっているのかを確認しましょう。
- 子供の意欲低下や成績低迷
- 親がサポートする余裕がない
子供の意欲低下や成績低迷
親は中学受験を継続させたいが、子供のやる気がなくなってしまっているケース。
この場合は子供としっかり話して苦しんでいるポイントを改善することで、中学受験を継続できる場合が多いです。後ほど詳しく説明します。
親がサポートする余裕がない
中学受験は親と子供の二人三脚が必要で、親がサポートするのも大変です。
宿題管理、模試管理、志望校選定、学校見学、塾への送り迎え、お弁当作り、など。
保護者の状況が変わってこういったサポートをするのが難しくなってしまった場合、親のほうが「中学受験をやめさせたい」ということがあります。
この場合は中学受験を継続するのは難しいことが多いですが、すぐに結論を出して中学受験を子供にとっての失敗体験にしないよう、子供の気持ちをしっかり聞いたうえで前向きな決断をすることが必要です。
子供の本音を聞こう
中学受験は親が大きく関与するものの、本質的には子供自身の問題です。
親側の結論ありきで一方的に話すことは避け、子供の本音をしっかりと聞く努力をしましょう。
- 子供と平等・対等な話し合いを意識する
- 肯定的な態度で接する
- 具体的な質問をする
あくまで子供が主人公です。「子供の人生を最も有意義にするためにどの選択肢を選べばよいか?」というスタンスで肯定的な話し合いにしましょう。
子供が普段言えていなかった本音を言いやすいように、子供の意見や感情を否定しないようにしましょう。また、単なる愚痴の言い合いにならないように感情的な表現をなるべく避け、具体的にどこが問題でどうすれば解決できるかをしっかり話し合いましょう。
親が取るべき対応策
しっかり子供の気持ちを聞いたうえで、親がとるべき対応をまとめます。
子供の気持ちを尊重する
無理に中学受験をさせてもメリットは少ないです。子供の意見や感情を尊重しましょう。
「中学受験をやめたい」と言っている子供は追い詰められて視野が狭い状態になっていることが多いので、なるべく広い視野で客観的にとらえるよう意識すると建設的な話し合いになりやすいです。
選択肢を提示する
中学受験をやめる場合と続ける場合、それぞれのメリットデメリットを客観的にまとめましょう。
子供は一時的に「とにかくこの状況から逃げたい!」と考えて感情的になっていることが多いです。
中学受験をここでやめることのデメリットはないか、あとで後悔しないか。客観的な意見を提示して、子供に決めさせましょう。
一緒に解決策を考える
たとえば中学受験をやめたい理由が「塾の宿題がやりきれない」や「授業が難しくてついていけない」だった場合は、学習のやり方を変えることで改善できるかもしれません。
塾の先生に相談して学習のアドバイスや質問対応をしてもらったり、集団指導から個別指導に切り替えたり、ほかの塾に転塾を検討するのもよいでしょう。
子供自身がまだ頑張りたい気持ちはあるにも関わらず成績低迷で苦しんでいる場合は、学習方法を変えることで改善が望めます。
当記事を監修している中学受験塾「創研学院」の校舎は追加料金なしで「いつでも自習可能!」「いつでも質問可能!」のめずらしい塾です!
ぜひ、一か月無料体験でめんどうみの良さを体感してください!
他の道も検討する
今志望している学校への合格が難しいとしても、もう少し入りやすい学校の中で行きたい学校があるかもしれません。
公立中学校に進学して、高校受験でチャレンジしたほうがいい結果が出せるかもしれません。
勉強に固執せず、習い事や特技に注力したほうが本人の特性が活かせるかもしれません。
繰り返しますが、中学受験は「必ずやるべきもの」ではありません。
もっとも考えるべきは「どの選択肢を選べば子供が一番幸せな人生に近づくか」であって、「どうやってなんとかして中学受験を完遂するか」ではありません。
なるべく客観的に、なるべく多くの選択肢を視野に入れるようにし、あとで後悔しないベストの選択をするようにしましょう。
中学受験はかなり幼い段階での受験になるので、子供の成長度合いによって適性の差が出やすいです。「もしかしたらうちの子は受験に向いてないのでは」と考えている方は、以下の記事も合わせてお読みください。
中学受験をやめる決断をした後はどうする?
悩んで話し合った末に中学受験をやめる決断をするのなら、それはそれで一つの前向きな選択です。
ネガティブな雰囲気や失敗体験として子供に残ってしまうと、今後の子供の学習に悪影響があるかもしれません。そうなってしまわないように注意する点をまとめます。
肯定的な環境を作る
やらなければならないことから逃げたわけではなく、よりよい道としてやめることを選んだことを子供と確認します。また、中学受験をやめても学習自体はずっと続いていきます。学習自体に苦手意識を持ってしまわないように、今後学習とどう向き合っていくのかも話し合っておきましょう。
新しい目標を設定する
中学受験をやめる選択をすると、日常生活の中での自由時間が増えます。その時間を何に使ってどう過ごすのかについて話し合いましょう。ゆっくりする時間も大切ですが、新しい目標を設定して努力する時間を作ることで、中学受験をやめてもネガティブな体験になりにくいです。
子供のことを最優先に考えて、客観的な選択を
中学受験は親も子供もたくさんの時間と労力を使って行うもの。数年間の受験勉強の間に、一度や二度は親子で衝突して「中学受験をやめるかやめないか」でもめる時があるでしょう。
そんなときはなるべく感情的にならず、客観的に・冷静に「子供にとって最適な選択肢はどれか」を子供と話し合うようにしましょう。
それでもうまく結論が出ない場合は、ぜひ近くの創研学院に相談にお越しください!