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数学を勉強する意味は?将来役に立たない?なぜ学習するの?

2020年10月6日算数・数学,中学生,高校生

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佐野太郎 創研学院 空港通校

どうして数学を勉強しなければ ならないのか? 〜数学を勉強して、自分らしく生きていこう!〜

数学って、なんで勉強しないといけないんですか?

私、文系なんで、将来数学なんて使うことないと思います。

さいん、こさいん、たんじぇんとって何の役にたつんですか?

ビブン、セキブン、チンプンカンプン・・・・・

こういう質問は、毎年、とくに数学の苦手な生徒から受けます。

たしかに、数学を教えている私も、日常生活で具体的に微分積分三角比対数などを使ったことは、皆無といっていいでしょう。

例えば…

「あの夕日は完全な円ではない。
楕円ならば長軸、短軸を測定して焦点を算出しなければ!」

「この丼の半径を深さ方向のtの関数で表すと丼の容積がわかるから、俺の食べてるラーメンの量は…?」

「お菓子は放物線を描くから、頂点がこの位置にくるように投げれば、必ず口の中に落ちてくるはず!」

日常生活でこのように考えている人はほとんどいませんよね(笑)

それなら、どうして数学を勉強しないといけないの?

私なりに生徒に伝えている「数学を勉強した方がいい理由」は、次の3つです。

  1. 将来エンジニアになるために
  2. 論理的思考の訓練のために
  3. 自分らしく生きるために

①と②は何となく納得できるかもしれませんが、③は???ですよね。
それでは、一つずつ詳しく説明していきますね。

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将来エンジニアになるために

理系を進むなら数学は必須

まず、将来エンジニアになりたい生徒にとっては、数学は必須です。

実際、私は土木を専攻し、大学院の研究室で実験や数値解析に従事していましたが、その際、高校レベルの数学はできて当たり前です。

エンジニアリングの例:土中の破壊時応力とMohr円(1)

虚数なんていう存在しない数がなんで必要なんだろう?」と思うかもしれませんが、数学と関係が深い物理において異方性の問題を解決する際に非常に有用です。(古典力学、個体力学、流体力学のいずれにおいても)

また、二次曲線の焦点などは医療の現場(放射線治療など)では絶対に知っておかなければならないことです。

これだけではなく、それより先の「線形代数」「ベクトル解析」「偏微分」「微分方程式」など、より高度な数学も必要になります。高校時代にその基礎をしっかり学習しなければ、到底ついていくことはできません。

文系で数学が必要な時

ここまで理系の話をしましたが、文系でも数学は必要な時があります

特に必要な可能性がある単元は「データの分析」「場合の数・確率」です。マーケティングや金融取引などではこれを知ることによって、より確実に利益を得ることができます。


しかし、これらはみなさん全員に当てはまることではありません。
では、これらに該当しない生徒にとって数学を学ぶ意義とは何でしょうか?

論理的思考の訓練のために

数学は論理的に問題を解決していきます。つまり、数学は物事を論理的に考えるための訓練といえます。

では、みなさんの中に中学や高校で習った論理的な思考を実際の生活で活かしたことがある人がいるでしょうか?

私は多々あるのですが、それはごく少数派で、ほとんどの人の答えはNoだと思います。(授業では、論理的思考を意識して教えていますよ。「論理的思考」についてはまた別の機会にお話します。)

そもそも、「論理的思考の訓練」と言われても、ピンとこない人が多いのではないでしょうか。

実際に定期テストレベルでは、解法の丸覚えでも対応できるので論理的思考はかえって足枷になったりします。私も、推薦入試での合格を目指し評定を重視する生徒には論理的な解法にはあまり深く立ち入らないようにしています。

ということは、これも生徒全員に該当するものではないといえます。

自分らしく生きるために

これは上記二つより漠然とした掴みどころのない答えですが、この「自分らしく生きるために」という答えがどの生徒にも該当する一番正解に近いものではないかと私は思います。

自分らしく生きるとは?

高みを目指す高校生

私の個人的な見解になりますが、ここでいう「自分らしさ」は、オンリーワンな考え方や自由さとは全く異なります。したがって、「自分らしく生きる」というのも、思い通りに生きていくこととは異なります

飽くまで私見ですが、「自分らしく生きる」というのは、たとえば「人から押し付けられたこと」「やりたくないけど、やらなければならないこと」などを自分なりのやり方で解決し、乗り切っていくことだと思います。

数学は自分らしく生きるための例題

私は数学の講師ですが、受験数学は生徒たちにとって「志望校から押し付けられた、やらなければならないこと」だと思っています。それを乗り越える方法は生徒によって千差万別です。

論理的思考で乗り越えるもよし、記憶力で乗り越えるもよし、論理的思考と記憶を組み合わせるもよし、志望校に必要ないならば回避するもよし。

大事なことは志望校合格に向けて、自分の特長を知り、活かし、計画を立て、実行し、問題を解決していくことです。これは絶対に将来役に立つ能力でもあります。

そういう意味で受験数学というのは、まさに自分らしく生きるための良い例題なのではないでしょうか?

数学が私に教えてくれたこと

最後に、数学が私に教えてくれたこと、私の人生の役に立っている具体的な数学的考え方について少しお話させてください。

数学が私におしえてくれたこと、それは「無限」です。

下の図を見てください。

一直線上を点xが動いてaからbまで移ったとしましょう。
このときxは有限時間内にa、bの間に無限にある多くの点を通過したことになります。

つまり、線分abは有限ですが、その間には無限の点がつまっているのです(2)・・・。

私はこれを「時間は有限で、もしかしたら目標まで到達できないときもあるかもしれない。しかし、その過程において人は無限に前進していくことができる、無限に成長していくことができる!」と解釈しています。

また、私自身の成長および生徒たちの成長する姿を目の当たりにすることが私にとっての幸福だと実感しています。(少し意味不明だったでしょうか・・・、時々生徒たちにも変人扱いされます。)

けれども、これは目標に対して全力で取り組むことが前提です。是非、創研学院、KLCセミナー、ブレーンで志望校合格に向けて全力で取り組み、一緒に成長していきましょう!

参考文献

・ 山口柏樹著「土質力学」(技報堂出版)P54
・ 遠山啓著「数学入門(下)」(岩波新書)P57

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この記事を書いた先生
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創研学院 空港通校 講師 佐野太郎 記事一覧

高校・大学7年間ボート部に所属。大学院博士課程(中退)、ベンチャー企業でのサラリーマン(営業、企画)を経て、地元松山にて塾講師に。

担当講座は、一斉指導では高3理系二次対策数学(医歯薬難関向け)、高3共通テスト対策(数学ⅠA、ⅡB、物理)、高2数学、高1数学、中3社会。
個別指導では、高校生は数学、物理、小論文、中学生は全科対応。

趣味は読書、買い物、食べ歩き。