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片付けできない子は算数が苦手!? こんなしつけ方や性格だと勉強が苦手になりやすい【小中学生】

2020年6月18日小学生, 算数・数学, 中学生

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武本正孝 創研学院 板宿校

片付けができない子、要注意?算数が苦手になりやすい、意外な3つの性格とは?

あなたの子どもは算数・数学が好きですか?嫌いですか?

各小学校・中学校で実施された最新(平成31年度)の全国学力調査の質問紙調査結果によると、
・小学生で「算数の勉強が好き・どちらかといえば好き」と答えた子どもが68.7%
・中学生で「数学の勉強が好き・どちらかといえば好き」と答えた子どもが58.1%

となっています。

【参考資料】平成31年度(令和元年度) 全国学力・学習状況調査 報告書 【質問紙調査】

この結果が多いか少ないかの判断は人それぞれと思いますが、平成30年度に比べると増加傾向にあるようです。

ただ、実際に塾の現場で働いていると「好きだけど苦手」「前までは出来ていたけど苦手になってきた」という子どもが年々増えているように感じます。

確かに、昔と比べて今の子どもたちは学習する内容が増えています。また、学年が上がれば内容も難しくなることは当たり前のことかもしれません。

しかし、そういった「学習」とは別のところ、つまり普段の生活環境や親のしつけ方、子どもの性格なども算数を好きになる・嫌いになる、得意になる・苦手になることに少なからず影響を及ぼしているのではないかと思うこともがしばしばあります。

今回は、普段子どもたちを教えている中で「こういったタイプのお子様は算数・数学が苦手になるかもしれない」という3つの傾向について、ご紹介します。

①整理整頓が出来ない子

まず1つ目は、ズバリ、「整理整頓ができないお子様」です。
それはなぜでしょうか?

算数・数学は計算が主体です。例えば以下の問題は、中学1年生で学ぶ方程式の解法です。

5x -2(x -4) = 2
5x -2x+8  = 2← 分配法則を利用しカッコを外す
5x -2x   = 2-8← +8を右辺に移項する
3x     = -6← 両辺を計算する
x       = -2← 両辺を3で割る

このように、途中式を書き、計算を進めれば、ミスも少なくなり、正しい解答を求めることが出来ます。

計算の途中式を書く=自分の頭の整理整頓

もちろん暗算で計算をする力も大切です。
しかし、大半の子どもは学年が上がるにつれて、途中式を書いて計算を進めることが必要になります。

半強制的に途中式を書くことを強いられるわけですが、この「途中式を書く」ということが苦手な子どもがいます。そのような子どもに見られる特徴の1つに「整理整頓が出来ない」ことが挙げられます。

途中式を書く理由の1つは、自分の頭の中を整理することです。計算をする過程の中で、自分がどういったことをしたのか、それをすればどうなるのかを、整理し整頓するわけです。

例えば、カバンの中や机の上がグチャグチャで整理整頓が出来ない子どもが、自分の頭の中を整理整頓することが出来るはずもありません。計算をしている途中で、カバンの中や机の上と同様に、頭の中がグチャグチャになり「自分は今、何をしているのだろう」という感覚に陥ります。

そうなってしまうと、次にやるべきことがわからなくなり、計算が中途半端に終わってしまい、解答まで辿り着けなくなってしまうのです。

ノートを書く=重要ポイントの整理整頓

また、算数や数学において、整理整頓する力が必要なのは、なにも途中式に限ったことではありません。

表やグラフを書くとき、ノートをまとめるときも必要な力になります。キレイな字でノートを書くことも大切ですが、それだけでは「ただノートに写しただけ」になり、何がポイントなのか、どこが重要なのかを意識していないノートになってしまうことがあります。

算数・数学の出来る子どものノートを見ると、字のキレイさよりも、「色ペンを使う」「囲いを使い目立たせる」「字の大きさ変えてアレンジを加える」などして、その授業におけるポイントに目がいくものになっています。

書いている子ども自身が、ポイントをわかっていないと出来ないノートの書き方です。つまり、授業を聞きながら、必要なこと、大切なことを頭の中で整理整頓し、それをノートに反映したものになっているのです。

②結果だけを気にする子

何事も結果だけを気にして、途中経過に興味を持たない子どもは注意が必要かもしれません。

結果だけを気にする子は、自分自身の分析が苦手

例えば、宿題の丸付けをする際に、〇と×だけを付け、間違えた問題の答えすら書かない子どもは要注意です。

結果を気にすることは悪いことではありません。むしろ、受験においては結果がすべてといっても過言ではありません。ただ、練習や演習に関しては、結果と同じく途中経過も大切です。

以下の場合はどうでしょう。

5x -2(x-4) = 2
5x-2x+8  = 2
5x-2x   = 2+8← +8の移項の際に符号を逆にしていない
3x     = 10
x      = 10/3

先ほど紹介した計算です。
途中までは合っていますが、最後の答えが間違っています。(正しくは x = -2)

結果だけを気にする子どもは、これを見て「間違えた」「解けなかった」という気持ちだけを持ちます。

これは文章問題でも同じです。計算ミスによって最終的な答えが間違っていた場合、式は合っているのに「解けなかった」という気持ちだけを持ってしまうです。

結果だけを気にするあまり、「ここまでは自分が合っている・出来ている」というところに目が向かないのですね。

二択で迷う小学生

この子どもの場合、確かに符号を逆にし忘れ、間違った答えになってしまいました。

ただ、練習問題を通じて「自分は移項の際に符号のミスをしやすい」とわかっていれば、そこに注意をはらい、ミスも少なくなり、おのずと正答率も上がっていきます。

結果だけを気にする子どもは、こういった自分のミスに向き合う時間がありません。つまり、自分自身を分析することが苦手とも言えるのです。

結果だけを気にする子は、反復学習が苦手

結果だけを気にする子どもは、練習問題を解くことや、同じ問題をくり返し解くことを嫌う傾向があります。他の問題でも同じような間違いをしてしまい、やる気を失ってしまうからです。

また、見直しややり直しをあまりしません。次から次へと問題を解き、間違った問題数よりも正解した問題数を積み重ねていきたいからです。

そして「自分は計算が出来ない」「文章問題が解けない」「算数・数学が苦手」と思い込み、やる気をなくしてしまいます。そしてそのような苦手意識からさらにミスを誘発してしまい、悪循環に陥ってしまうのです。

結果だけを気にする子どもにみられる傾向

  • 「ここまでは自分が合っている・出来ている」という過程に目がいかない
  • そのため、「間違えた」「解けなかった」という気持ちだけを持ってしまう
  • 練習問題を解いたり、同じ問題を繰り返し解くことが苦手
  • 見直しややり直しをあまりしない

③国語力が不足している子

3つ目は「国語力がない」ということです。
「えっ、算数なのに国語力?」と思われたかもしれません。しかし、特に算数の文章問題では、ある程度の国語力が必要になってきます。

単語だけの会話は要注意!

子どもとの会話を思い出してください。

例えば、「ごはん」(食べたい)、「友だち」(と遊びにいく)、「自転車」(で行ってくる)といったように、単語だけの会話になっていませんか?

もしくは、自分の話を延々と話し続け、短くまとめて伝えることが苦手ではありませんか?

そういった子どもの多くは、文章問題に対して「質問の意味がわからない」「何を言っているのかわからない」「何を聞かれているのかわからない」と口にする傾向があります。

文章問題に必要な「要約する力」

最近、次のような問題につまずいた子どもがいました。

長いすが12脚あります。生徒を1脚に5人ずつ座らせると、20人が座れませんでした。生徒は全部で何人いますか?

この問題は「12×5+20=80」より「80人」というのが正しい解答になります。20人の座れなかった生徒を足すというところがポイントです。

ちなみにその子どもは「12×5-20=40」としていました。「座れなかった」という否定文から、引き算をイメージしてしまったようです。

こちらがわかりやすい言葉を使い、説明すれば理解をしてくれましたが、このような「要するにどういうことなのか」といった要約を自分1人だけで出来るようになるには時間がかかるかなと感じました。

文章問題のポイントが見えず、要約が出来ない子どもは、その文章の意味をあまり深く考えず、先ほどのように「否定文だから引き算」といったパターンで問題を解くようになり、ますます文章問題が出来なくなっていくのです。

苦手を得意に変える3つのしつけ法

以上のように、【整理整頓が出来ない】【結果だけを気にする】【国語力がない】といった特徴を持つ子どもは、もしかすると算数・数学が苦手になるかもしれません。自分の子どもに1つでも当てはまることがあれば、注意が必要だと思います。

逆に言えば、【整理整頓が出来る】【結果だけでなく途中経過も気にする】【国語力がある】といった特徴を持つ子どもになれば、算数・数学が得意になるかもしれないということです。

整理整頓・片付けをさせる

子どものカバンの中がグチャグチャになっているのであれば、一度自分で整理させましょう。机の上に教科書やゲームが散乱しているのであれば、一度自分で片付けをさせましょう。

整理整頓が出来ない子どもが1回言われただけで出来るようになるわけはありません。おそらく数ヶ月後には、またグチャグチャになっているでしょう。そのたびに整理整頓するように言い続けてあげてください。子どもの成長には、こちらの忍耐も必要ということを忘れてはいけません。

結果だけでなく、過程を見てあげる

結果だけでなく、それまでの過程も見てあげてください。なにも見るのは勉強だけではありません。普段の生活の中の出来事や、運動・スポーツに関しても同じです。結果が付いてきても、結果が付いてこなかったとしても、途中経過をしっかり見て、そして褒めてあげてください。

子どもは怒られたことよりも褒められたことのほうがよく覚えています。途中経過を褒められることで、子どもはその大切さを知ります。

子供との会話を大切にする

子どもとの会話を大切にしてあげてください。もちろん会話の内容も大切ですが「正しい言葉遣いなのか」「伝えたいことを伝えているのか」「同じことをくり返し言っていないか」などにも注意をして聞いてあげてください。

また、子どもとの会話には、質問をしてあげることも効果的です。その質問に対して、子どもが正確に答えることが出来れば、おのずと会話は成立します。

「正確に答えること」は「要約する」「ポイントを押さえる」といった国語力を高める1つの練習にもなります。


計算ドリルや問題集を使った練習も、算数・数学を出来るようになるために必要なことであるのは間違いありません。

ただ、意外と見落としがちなのが、「普段の生活環境」や「子どもの性格」も勉強に少なからず影響を及ぼしているという点です。ひたすら問題集を解かせる前に、一度自分の子どもを見つめ直し、気になるところを直させてみてはいかがでしょうか?

大事なことなのでもう一度言いますが、子どもの成長には、こちらの忍耐も必要ということをお忘れなく。

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