2021年から始まる大学入学共通テスト、センター試験との徹底比較とその対策!!

現在の国公立大学および、私立大学の一部は、「大学入試センター試験」(以下、「センター試験」)を受験することになっています。

ところが2021年入試より、現行のセンター試験から、「大学入学共通テスト」(以下、「共通テスト」)に移行されることになりました。
今回は今後受験生にとても大きな影響を及ぼす大学入試の試験制度について、その概要をお伝えします。

では具体的に、現在の「センター試験」から「共通テスト」に移行することによって、どのように変わっていくのでしょうか。

早速、今のセンター試験の制度と比較してみましょう。

1.これまでのセンター試験との比較

実施年度について

センター試験は、2020年1月までです。

共通テストは、2021年1月からです。

試験の日数について

これまで通り、1月中旬の2日間で実施されます。

出題科目について

センター試験は、5教科7科目まで(30科目から選択)受験できます。

共通テストも同様に、5教科7科目まで(30科目から選択)受験できます。
2024年度から簡素化する予定とされています。

出題方式について

センター試験は、マークシート方式です。

共通テストは、マークシート方式に加えて、
国語(国語総合の範囲、古文・漢文除く)、数学Ⅰ・数学A(数学Ⅰの範囲)で各3問程度の記述式試験が出題される予定です。
また、2024年度以降、理科、地歴・公民でも記述式試験が出題される予定です。

外国語(英語)について

センター試験は、リーディングテスト、リスニングテストが出題されています。

共通テストでは、これまでの試験に加えて、4技能を評価できる民間の資格・検定試験を国が認定し、高校3年生の4~12月で2回までの受験結果を各大学に提供する予定です。
また、2023年度までは共通テストも実施し、民間認定試験と併用される予定です。

試験時間について

センター試験では、国語・外国語は80分、リスニングは30分、他科目は60分です。

共通テストでは、国語は20分延長され100分になり、
数学Ⅰ・数学Aは10分延長され、70分になります。
これまで通り、外国語は80分、リスニングは30分で、
外国語・リスニングは2023年まで実施予定とされています。
他科目については、これまで通り60分です。

採点者について

センター試験は、大学入試センターが採点を行なっています。

共通テストでは、大学入試センターが採点しますが、記述式は民間業者に委託予定とされてます。

試験結果の各大学への提供内容について

センター試験では、受験生が出願した大学に科目別の得点などを提供されています。

共通テストでは、受験生が出願した大学に科目別の得点以外に、設問・分野ごとなど現行より詳細な情報を提供予定です。
また、記述式の採点結果も評価の対象となります。
この際の記述式問題の段階的評価の取扱いは各大学において検討中とされています。

試験結果の各大学への提供時期について

センター試験は、1月末~2月初旬です。

共通テストは、センター試験よりも1週間程度遅らせる予定とされています。

2.共通テストのロードマップ(まとめ)

2021年~2023年までの変更内容について

① 国語、数学Ⅰ・数学Aで3問程度記述式問題が追加。
② 英語は現行試験に加えて、民間の資格・検定試験を高校3年生の4~12月に2回受験予定。
③ 記述式問題の採点は民間業者が実施。
④ 過年度卒業生の救済措置なし。

2024年以降の変更内容について

① 英語は大学入学共通テストが廃止され、民間の資格・検定試験に一本化される予定。
② 理科、地歴・公民でも記述式問題を実施予定。

3.共通テスト・プレテストから見える勉強方法の方向性について

国語、数学Ⅰ・数学Aにおいては、記述式問題が追加されることで、みなさんの不安が大きいと思います。

しかし、記述式試験については、定期テストや模擬試験ですでに経験されているので、従来通りの勉強を続けていれば何の問題もありません!

これまでのセンター試験では、理科や歴史の各科目で見られたような「誤り選択問題」や、英語筆記試験の発音・アクセント問題などの暗記を必要とする問題が、共通テスト・プレテスト(以下「プレテスト」)では、影を潜めています。

一方、プレテストでは、グラフ・表などから考察させるような問題が増加しており、また、設問のための文章量が増えています。

さらに、センター試験では、国語や英語筆記において、設問と選択肢だけを見て正答を判断できるようなテクニックが存在しましたが、プレテストにおいては、正解となる選択肢が複数となる問題を交えることにより、そのようなテクニックを排除する動きが見られます。

このことから言えることは、単なる公式・知識の暗記や受験テクニックだけでは太刀打ちできず、現象を本質的に理解・運用する能力が必要となってくるということです。

また、文章量が増加傾向にあるため、「読解力」を養成することが必要です。

具体的には、まず「読解力」の養成を最優先させます。

「読解力」は、すべての教科の根幹となるものですから、基本的な語彙力の習得(漢字や語彙の学習)を行い、他科目で出題される問題の意図を把握できるようにします。

教科書や教科書準拠問題集を読んでいて分からない語句があれば、面倒くさがらずに、辞書で意味を確認する習慣をつけるようにしましょう!

「読解力」が身に付いて初めて、各教科の理解が深まります。

その上で、公式や現象の理解に努めるようにしましょう。問題を解く際も、公式のあてはめなどに終始せず、「なぜ、このような条件や現象があれば、この公式を使ってもよいのか?」ということを意識することで、問題に対する捉え方が一般化されます。

つまり、「□□という問題は○○という条件があるので、△△の公式を使えば解ける」というエッセンスを学ぶ姿勢を持つことで、初めて見るような問題でも対処できるようになってきます。

いかがでしたか?

今回は、「センター試験」から「共通テスト」に移行することによって、どのように変わっていくのかについてお伝えしました。