【不安な中2生へ】夏休みの効率的な勉強法!課題テストを攻略し、自分をアップデートする方法とは?
いま必要なのは”自分のアップデート”
学校の授業や宿題の不安を中2の夏にリセット!
中学生の皆さん、日々こんな不安を抱えてはいませんか?
学校の授業で先生に当てられるのが、怖くてたまらない…
授業ノートはなんとか書けているけど、後で振り返ると自分でも何を書いたのか分からなくて…
学校の宿題はいつも提出日を守るので精いっぱいで、間違えた問題の復習をする余裕がない…
中学校の勉強の土台は学校の授業です。個別指導塾ではとくに、塾生のお通いの学校の授業進度をよく考慮して指導しています。
「学校ではいまどんなことを習っているの?」と聞くと、「連立方程式!」「接続詞のthat!」というようにすぐに答えてくれることもあれば、「うーん・・・何をやっているのかさっぱり分からない。・・・いや、別に学校を休んだりはしてないんだけど・・・。あ、宿題も出されたんだけど、どうやってやったらいいかさえも分からない」というように、びっくりしてしまうような返答があったりもします。
こんな今の自分の毎日を、この中2の夏休みにリセットしましょう。
夏休み明けには一般的に、学校で扱う単元は難易度が上がっていくものです。
学校の授業や宿題で少しずつ不安が増えていたり、いやだなぁと思うようなことや焦ってしまうことが増えてきたりしたら、要注意です。そのままにしていてはいけません。この夏休みを有効活用して、勉強の自信を取り戻しましょう。
毎日”家で”勉強できていますか?
えー家でなんて集中できない!「毎日」なんて全然勉強していない!まだ中2だし、部活動も忙しいのに、それでも家で勉強しないといけないの?
こうおっしゃる生徒さんや保護者の方はとても多いですね。お気持ちはよく分かります。でもあえて申し上げます。家で、毎日の勉強習慣を急いで身につけてください。
「まだ大丈夫」「中1のときよりは頑張ってるし、マシになってきてるから、もう少しして頑張らせよう」と安易にお考えいただいてしまうと、いざ肝心の受験学年になってからもお子様がその考えてから抜け出せず、高校受験直前までハラハラ、ドキドキしてしまうような危なっかしい毎日に結びついてしまいます。
定期テスト前や長期休み中の勉強スケジュールはお子様ご本人で立てられていますか?
勉強には計画性が重要です。学校でも「勉強計画表」を自分で作って提出する機会もあると思います。一日に何時間勉強するか、どの科目をなんの教材を使って、どのくらい勉強するか。
計画だおれを気になさる保護者の方は非常に多いですが、塾講師の視点で申し上げますと「計画だおれ」のよしあしよりも、重要なことがあります。それは、以下の2点です。
・計画を自分で立てられているのか
・計画がうまくいかない日があったときに自分で立てなおしができるのか
「どうせ計画どおりにいかないから子ども一人に任せるわけにはいかない」というご心配は無用ですよ。ご安心ください。
中2のこの夏は、なんといってもこれらの「ついやってしまいがち」なよくない学習習慣のこわさを知り、アップデートすることを目標にしましょう。来年、受験学年になってから変えていくのでは遅いです。人間の習慣は、どれだけ気合があったとしても、そう簡単に直せるものではありません。中2の夏から余裕をもって少しずつ変えていくという意識と努力があってこそ、中3の夏に間に合うのです。
夏休み明けの”課題テスト”を攻略する3つのポイント!
- 日々のスケジュール管理をしっかりと!
- ニガテ探しを目標にしよう!
- 勉強ゼロの日をつくらない!
日々の管理が大切!
”課題テスト”は名前のとおり、夏休み中に出された学校の宿題を中心に出されるテストです。定期テストよりも準備期間が長く取れるだけでなく、範囲も比較的明確であるだけに、自分のスケジューリング次第で十分な準備を行うことができます。
とはいえ、その「課題」内容には、前学年の復習問題が入っていたり、いままで習った範囲で取り組むことができる高校入試問題などが掲載されていたりすることもあります。中2の内容さえ分かっていれば大丈夫と、あぐらをかいていてはいけません。そういった意味で、課題テストは自分の本当の日々の努力や勉強時間の管理が問われるテストといえます。
※夏休み明けのテストは、学校によっては「実力テスト」という位置づけであることもあります。また、まとまった「テスト日」が設けられず、学校の各科目の授業内で行われることなどもあります。よくご確認ください。
学校の宿題で”ニガテ探し”をしよう
学校の宿題を終わらせることそのものがゴールとなってしまいがちな中2の皆さんですが、あえてその学校の宿題で”ニガテ探し!”をするのを目標としてみると、お子様の夏休みの学習スケジュールが全く変わってきます。
ニガテが発見できれば、当然復習が必要となってきます。つまり、お子様もその「復習時間」をあらかじめ念頭に置いて取り組み始めることができます。ただ「学校の宿題を早く終わらせる」ことだけを考えてしまうと、終わればもう提出日まで二度とその宿題を開くことはないでしょう。こうなると、課題テストの点数の伸びは見込めません。「ニガテなところが見つかったんだから解き直そう!」と考えて、行動できる人はすばらしいですね。
「勉強しない日」を作らない
ここでは学習スケジュールについてのお話です。いちばん大切なのは、「勉強しなくていい日」を作らないことです。「たまには休む日があってもいいじゃない」と、無理はさせたくないという保護者の方も思いもおありかと思いますが、お子様にとってはいつもの生活習慣を変えないという意味で、「勉強ゼロの日」は作らないほうがかえってよいのです。
どうしても体調のすぐれない日、多忙な日があれば、周りの大人が先回りして休ませようとしなくても、お子様は自分から「今日は休みたい」「今日の分は明日しよう」と言って調整してくれるものです。このようなスケジュール調整を経験していけるのも、時間に余裕のある夏休みならではです。
もちろんお子様ご本人は「勉強しない日があったらいいな」「明日は休みたいよ」と、ついご家庭でこぼしてしまうこともあると思います。
実は塾でも同じようなことがあるんです。
宿題多い…
明日も部活なのにまだ勉強するのはしんどいな…
じゃあ今日の自習は少なめにしておく?無理はしないでね。
ううん、ちょっとしんどいけどできないってわけじゃないし、大丈夫。課題テストまであと2週間だし、明日もっと多く勉強するよりも、今日しっかりやっておいたほうが楽だから!
意外なことに、塾では上記のような会話も多くみられます。
ここで子どもたちの「がんばりたい」という思いを踏みにじるのは、やはりよくありませんよね。本当にしんどさを感じているようなときには、こちらが心配しすぎる前にきちんと「休みたい」「続きは明日にして今日は早く寝る」と伝えてくれるものですし、それを気兼ねなく大人に伝えられるような健全な関係が望ましいです。お子様は、このようなやり取りをしながら受験生にふさわしい学習姿勢と自己管理力を養い、成長なさいます。
高校受験の情報どうとらえる?
いまは高校入試も”変革期”
高校生になったお子様を持つご近所の方、部活動の先輩だった高校生などが、ご自身の高校受験経験を聞かせてくれるような機会もおありかと思います。また、ご家族のなかでもすでに年上のごきょうだいをお持ちの場合は、ごきょうだいの受験経験が参考になったりもします。
高校の特色や校風、実際の高校の授業や卒業生の進路、部活動の様子など、有意義な情報を得られることはとてもうれしいことですよね。
ただし、少し心にとどめていただきたいことがあります。それは高校入試も、大学入試と同様、近年は変革期であるということです。問題傾向にも変わってきていますし、それに伴って入試当日の得点の平均点にも変化が起き、進路指導にも新しいながれが起きています。
去年そして一昨年の高校受験生のもつ受験経験であっても、それがそのままこれからも当てはまるとは限りません。むしろ、今後の傾向の変化によく注意を払っていただき、学校の進路説明会や高校見学で得られる情報とのすり合わせをしてみてください。
お子様も「だれかの受験経験」に振り回されないで
一方、お子様も友達や先輩との会話で、自然に高校受験についての情報を耳にすることがあります。それによってお子様の志望校への思いが強くなったり、今後受験勉強のモチベーションにつながったりすることもあり、塾講師としてもほほえましい限りです。
とはいえ、その「だれかからの話」がすべてだと思い込んでしまうのは、お子様にとっても危険です。例えば、「先輩が入試の理科は難しすぎてどうせできないからやらなくてもいいと言っていた」とか、「推薦入試だったら一般入試より早く合格できるし、楽だから推薦がいいよ」とか、その人自身の主観の、少し偏ったものの見方がすべてに当てはまるわけではありません。
お子様にはお子様の強みを生かした受験対策が必ずあります。そして志望校選びも、「だれかから聞いた話」以上に、自分でオープンスクールに行って見聞きしたものを信じていいはずです。
小さいころからずっと見守り、支えてこられた保護者の方なら、お子様の本当に目指している将来の進路や希望も知っておられますよね。周りからの情報と、お子様の「高校でやりたいこと」「高校卒業後の進路」とのバランスをうまくとっていきましょう。
”プレ受験生”として自分を高める夏にしよう
いかがでしたでしょうか。目の前にある学校の夏休みの宿題を終えることだけを目標にしていた方も、来年の高校受験を意識して「このままじゃいけない」と感じていた方も、自分の毎日の過ごし方や、学校内容もふくめて勉強の取り組み方こそが大切なのだと、お気づきいただけたのではないかと思います。
中学校生活にも慣れてきた分、気のゆるみが起きやすいこの時期は、何か新しいことをしようと意気込むのではなく、これまでの勉強や学習姿勢で「本当はちゃんとやりたかったけど実際には行動できなかったこと」をもう一度新しい気持ちで取り組み直しましょう。
できなかったこと、やるべきだと分かっていてもしなかったことを、勇気を出してやってみる。そのシンプルな変化は、小さいことでもこの夏のお子様を大きく成長させてくれます。
本格的な受験生としての行動開始までには、まだ余裕があります。いまは、どうしてもお子様の家庭学習が保護者の方が主導にならざるを得ない状況であっても、いつか必ずお子様が主体になって勉強をすすめていかなくてはならない日がきます。それは自立の一歩であり、そのときがお子様にとっての本当の「受験生デビュー」です。
中2のこの夏、その本格的な「受験生デビュー」の日を楽しみに、いまはぜひご家庭でのお子様のがんばりを見守っていただけたらと思います。