【中学受験】ケアレスミスが多い子の対策法は?治すための5つのポイント!
今日は中学受験に向けて,実力を高め,普段の力を発揮するために,間違えた問題への対処方法や,よくあるケアレスミスをなくすことについてアドバイスしたいと思います。
「できる問題を増やし、どんなミスをしやすいのか」をお子さん自身が理解するということが最も大切です。
保護者の皆様にも参考になれば幸いです。
ケアレスミスが治らない原因とは
我々は人間ですから、分かっていても注意不足から計算ミスや勘違いなどをしてしまうことはもちろんあります。中学受験を行う子どもであればなおさらです。
しかし、このケアレスミスを「分かってたのにうっかりミスで間違えちゃった」で終わらせてしまってはいつまで経ってもミスが減ることはありません。ケアレスミスを減らすには「きちんとした対策」が必要なのです。
具体的には以下の5つの方法があります。
使えそうなものを一つでも実際に行ってみるとよいでしょう。
- 間違えた問題を収集する
- あいまいだった問題に対応する
- わからなかった問題に対応する
- ケアレスミスに対応する
- ケアレスミスを強制的に収集する
間違えた問題を収集する
お子様が今まで演習でまちがえた問題は、まとめてありますか?
塾によっては「やり直しノート」「間違い直しノート」などの名称で、作ることを推奨しているはずです。もし、まだ間違えた問題をまとめ始めていなければ、今からでもいいのでまとめておきましょう。
まとめ方は簡単です。ノート、ルーズリーフの表に間違えた問題を貼りつけ、裏に解答を書いておきます。
1枚に大問1問、小問2、3問程度で構いませんので、大きく紙面をとります。
これをまとめの時期に、お子様がやり直せば復習ができますね。
やり方が曖昧だった問題の対応
正解にできなかった問題でも、解法を見てそれが理解できた問題は、すぐに自分の実力に組み込むことができるところまで来ている問題です。
当日、または1週間以内にもう一度解きなおして、自分のものにさせてください。
あとは、入試1ヵ月ほど前にもう一度確認すれば実力が強化されます。
やり方がわからなかった問題の対応
やり方がわからなかった問題は、先生に聞いて解法を理解すればいいですね。
こちらも一度解いてからおそくとも1週間以内には、理解できるようにさせてください。
なお、あまりに理解しにくい問題については直す必要はありません。
その判断は志望校との関係で、塾の先生などに確認すればいいでしょう。
現在の中学入試の問題は、大学入試で使う考え方はもちろん、実際の大学入試問題とほぼ同じものもあり、ここまで小6生に要求するのか、と思わせるほどです。
無理に難しい問題の直しをさせて、自信をなくさせたり、わかっていたはずの内容に混乱を来たすようでは「百害あって一利無し」となります。
ケアレスミスへの対応
やり方はわかっていたのについ間違えてしまった、数字の読み違え、写し間違いをしてしまったなどというケアレスミスについては、自分で自分の間違いやすいクセや間違いやすい場面などを意識していないとなかなか直りません。
つまり、お子様ご本人が意識するようしむけなければなりません。
そこで、この今まで間違った問題のうち、ケアレスミスの部分だけを別のノートに抜き出してまとめてみましょう。
「ケアレスミスまとめノート」を作るのです。
これを模試の前に見たり、塾のテスト前に一度見直します。
そして、同じミスをしないよう自分に言い聞かせてテスト問題に臨むのです。
この方法で受験が近づけば近づくほど緊張感と集中力が高まっていくこともあり、どんどん気合が入ってミスが減っていくこと請け合いです。
強制ケアレスミス収集作戦
通われている塾や家庭教師の先生に薦められている一行問題や計算問題集はお持ちですね。
これを使ってどういうミスをしやすいか、収集することができます。
その1回分を解く、目安の解答時間があると思います。その解答時間より20~35%ぐらい短い時間で一度お子様に解かせます。
このとき、途中式などていねいに書かなくてもよく、自分でわかればよく、手早くやるようにさせます。
手早く解かせると、あわてて勘違いをしたり、暗算を使ったりする結果ミスが増えるのです。
すると、お子様が特にどういう勘違いやミスをするのかの傾向がある程度わかるのです。
お子さま自身が「自分はこういうケアレスミスをしやすい」という傾向を認識できると、似た問題が出たときに身構えることができるためケアレスミスの数は一気に減ります。
まとめ
学力は「昨日できなかったことを今日できるようになった」部分だけ伸びていきます。
できなかった部分やミスしてしまった部分を確実に次回できるようにしていく。そういった当たり前のことをきっちり継続できる生徒が、結果的に学力を伸ばしていくのです。
なかなか成績が伸びないときは学習のやり方を見直してみましょう。
やりっぱなし、解きっぱなし、間違えっぱなしになっている問題がきっとあるはずです!