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記述?空欄補充?国語の問題形式別、解き方徹底解剖!ミスしやすいポイントも

2019年10月11日中学生, 国語・古典, 高校生現代文

大河内康雄

大河内康雄 創研学院 鳥栖校

前回、国語の入試問題で問われる様々な問題形式について紹介しました。

前回の内容を踏まえ、今回は実際に高校入試・大学入試でも通用する、入試で合格点を取るためのポイントを細かく紹介します。

問題形式別!点数を上げる方法

では、入試で合格点を取るためにどうしたらよいかというと、私は生徒の解答用紙をチェックすることから始めます。
解答用紙を見れば、その生徒の現状を把握することができ、どう考えてこの答えを導き出したのかが透けて見え、その生徒が必要な学習・対策の方法が一目瞭然になります。テストで正解できなかった理由がどこにあるのか、その答案を元に生徒と話していく中でその理由をつきとめ、その生徒に合った対策法を決めていくことができます。

答案にバツがついた箇所から対策法を練るわけですが、ここでは一般化して、どのように方策を練るとよいか、主要な項目として、テストで配点が高いもの3つを挙げてみたいと思います。

  1. 選択問題にミスが目立つ場合
  2. 空欄補充にミスが目立つ場合
  3. 記述問題にミスが目立つ場合

ここでは「得点するため」の視点から述べさせていただきます。

選択問題にミスが目立つ場合

4択問題ではだいたい選択肢のうち2つを簡単に消去することができます。残った2つのうち、どちらかが正解なのですが、ここでいつも間違ってしまう。みなさんもたくさん経験されていることだと思います。
残り2択でミスをする場合のほとんどは、あと一歩、読み込みが足りていない場合です。筆者が主張している内容、読者に伝えようとしている内容を正確に読み取る必要があります。

いわゆる「入試に出題される文章」は、“素直な文章”というより、“工夫された文章”であることが多いです。“素直な文章”というのは、例えば論説文であるならば、『A=Bであり、B=Cである。だからA=Cである』のように、説明したい内容が順番に列挙されるようなものだと考えてもいいでしょう。

しかし“工夫された文章”の場合、『A≠Bであり、B=Cである。Dもあるが、A≠Cである』のように、単純な文章構成となっていないものが多いです。さらに比喩表現などが多用されていたり、一見その文章とは脈略が無いような例Dが挙げられていたりと、少し複雑な構成となっています。

なぜそのような文章から出題されるかといえば、答えは単純です。テストだからです。平均点が5割~6割となるような設問を設けやすい文章が選ばれるのです。したがって、ミスを誘導させやすい選択肢が用意されることとなります。

そういった文章を元に作成される4択問題(実質2択問題)で、なぜ誤りの選択肢を選んでしまうのか、つまりミスに誘導されてしまうのかというと、その誤りの選択肢の文章自体が本文中の文章と類似させて書かれてあることが多く、かつ、主張したいAの部分ではない、A≠BのBの部分に類似させてあるからです。本文の内容が難解でしっかりと読み込めていない生徒さんは、本文中に似た文章が書かれてある選択肢に飛びついてしまい、結果、バツとなるわけです。

選択肢の問題は上記のように考えて本文や選択肢を読み込んでいくと誤答をせずに済みます。ぜひお試しください。

空欄補充にミスが目立つ場合

例えば次のような問題です。

問  本文中の傍線部は、どういうことか。次の文の空欄に当てはまることばを本文中から書き抜き、文章を完成させなさい。

答  昔から伝承されてきた□□という技術は、□□や□□などを経て□□へ昇華した。

一般的にこのような空欄補充の問題は、得意とする生徒さんが多いです。なぜなら、ほとんどが本文中からの書き抜き問題だからです。
ただし、完答で正解とする問題(空欄が全て正解で得点となる)が多いので注意してください。

こういった問題の攻略には、類義語や対義語といった知識も必要とされます。

上記の例なら、『伝承されてきた□□』を埋める場合、本文中には『古来より伝わる○○』のように記述されていたり、『□□などを経て』なら本文中には『○○を経由して』と記述されていたりします。また、国語としては類義語ではないが、文脈上、類義語と判断できる言葉が正解となる場合も多いです。入試問題のレベルが上がると、いわゆる“文脈上の類義語”を探し出す場合も多くなります。

つまり、書き抜き問題の場合は、本文中に空欄の前後のその言葉・箇所のヒントがちりばめられているので正答率は上がります。それゆえ、大学入試などにはこのような問題はあまり出題されません。

記述問題にミスが目立つ場合

例えば、次のような問題です。

問  傍線部とあるが、それはつまりどういうことか。30字以内で簡潔に述べなさい。

こういった問題が一番子どもたちを悩ませます。「記述問題で正解がとれない」「減点されることが多い」とよく相談を受けます。
生徒の答案を見てみると、設問で問われていることと関係のない内容が書かれていたりすることも多いです。設問で問われていることに対し、一生懸命自分の言葉で解答を作る生徒に多いミスです。

こういった記述式の解答を作成するのが難しいと感じている生徒へは、「まずは、本文中の言葉を編集してみよう。」と指導しています。というのも、問われている事柄に対して見当違いな内容を書いてしまうミスを防ぐ必要があるからです。本文中に記述されている重要な言葉、つまりキーワードを集めて文章化することでこのミスは完全に防ぐことができます

また、減点されて△がつけられることが多い生徒は、あと一歩です。減点がつく場合に一番多いのは、解答に使うべきキーワードが抜け落ちてしまっている場合です。その場合、生徒には、もう一度読み直して筆者の主張・伝えたい内容を整理し直すように伝えています。さらに、本文を読んでいく中で、キーワードだと思う言葉をマルで囲みながら読むようにも伝えます。

出題者側の立場に立てば、出題者は、文章で説明されている内容を把握できているのか、登場人物の心情を把握できているのかを問いたいのです。そういった目線から分析すると、この生徒は本文中に記述されている重要なキーワードを把握できているのか、ということになります。これらのキーワードをできるだけ使って文章を作り上げれば、筆者・著者が練り上げて作り上げた、読者に最も伝えたい内容を拾い上げることができ、自然と減点されない解答を作成することができます。

さらに、解答を作成したあとに、“会話のキャッチボールができているか”も確認するようにも伝えています。設問と自分の解答を読み直し、設問と自分が作った文章が自然な会話として成立していれば問題ないでしょう。もちろん、文字数の制限・条件は必ず守りましょう。

さいごに

国語で常に高得点を取る生徒さんにどんな勉強をしているかと伺ったところ、「特に何もしていません。」という返事をする生徒さんが多いのも事実です。中には、「答えが頭に降りてくるんです。」という生徒もいます。

しかし、その実、高得点を取る生徒は、得点するための手法を自然と体得している生徒ばかりでした。詳しく聞くと、いわゆる読書をたくさんしていた、というよりも問題をたくさん演習されていました。平易な文章から問題演習を積んでおられ、沢山の文章問題に触れ、多くの問題形式を経験されていたのです。「特に何もしていない」という返事は「何もやっていない」ということではなかったのです。「特に変わったことはしていない、ただし問題演習はしていた」という意味でした。

豊富な語彙力を身につけたり読解の技術を養成したりするなど、高得点のためにできることはたくさんあると思います。しかし、まずは演習することから始めましょう。そしてどういう所で減点されているのか、どういう問題に弱いのかをちゃんと把握した上で対策を講ずることです。再掲しますが、「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」です。苦手だからやらない、では何も変わりません。苦手だからこそ、まず演習です。そしてこれは他の教科にも共通することです。演習を重ねたら「国語」という教科の得点の仕方を体で習得できるようになります。そうなったら勝ち、です。さっそく今日から、1題で結構です、文章問題を演習し始めましょう。

この記事を書いた先生
大河内康雄
大河内康雄 創研学院 鳥栖校 校長

それが正解かわからなくても、まずは1歩、歩き始めること、問題を解き始めることが大切です。間違いを怖がって何もしないよりもずっとマシ、そしてきっとうまくいきます!千里の道も、一歩からですよ。

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