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集団指導と個別指導塾どちらがいい?5つの違いとメリットデメリット!

2020年4月21日塾選び

大河内康雄創研学院 鳥栖校

「さあ塾に通おう!」

そう思ったとき、塾を選ぶポイントとしてまず何を思い浮かべますか?

  • 指導のカリキュラムはどうなっているのか
  • 料金(お月謝)がいくらぐらいか
  • 通塾の曜日が他の習い事と重なるかどうか
  • 自宅からの距離と時間がどれぐらいかかるか
  • お友だちが通っているかどうか
  • 合格実績はどうか

など色々な要素で検討されるかと思います。

その中で「集団塾(一斉型)と個別指導塾(個別型)の、どちらの指導形態がいいのかについても、もちろん気になる要素でしょう。今回の記事では、これに対する私なりの回答をお伝えしたいと思います。

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集団塾と個別指導塾の5つの特徴

近頃は「塾といえば個別指導の形態が主流だ」と言われています。近年の少子化の影響でしょうか、大切な我が息子・娘に、より手厚い教育環境を望まれる保護者様のお気持ちが現れていると推察します。

しかし、集団塾の塾でもその大半は、いまだに多くの生徒を抱え続け、成長しているのも事実です。

そこで、まずは双方のメリットやデメリットとなりうる特徴を挙げてみたいと思います。

  1. 集団塾は1コマの授業時間が短めだが、個別指導塾は長め
  2. 集団塾は料金(月謝)が比較的安いが、個別指導塾は高め
  3. 集団塾は塾の時間割に合わせて通塾するが、個別指導塾は比較的融通が利く
  4. 集団塾は塾が設定したカリキュラムで進めるが、個別指導塾は自分のペースで進められる
  5. 集団塾も個別指導塾も、授業に映像を取り入れている塾もある

 5つの要素を挙げてみました。それぞれ見ていきましょう。

授業時間について

集団塾でも個別指導塾でも1回の授業の中で、「単元指導」の後「演習と解説」を授業時間内に繰り返していきます。この流れは同じです。

集団塾は1回の説明を複数の生徒に同時に指導する一方、《先生:生徒》を《1:複数》で指導する個別指導塾の場合、生徒の学年や教科が異なる場合も多く、一人ひとりに単元指導をして回ります

これが1コマの授業時間の長短に影響を与える要因の1つです。

授業時間×集団塾の講師の指導力

そこで気をつけたいことがあります。それは、講師の指導力です。

集団塾の授業では、習熟度に開きがある大勢の生徒に「同じ説明」をするわけですから、講師も全員に理解してもらえるよう1つ1つを丁寧に指導する必要があります。私自身、これには相当な気を配りました。

そして一斉授業を担当する講師はほとんどが社員か、一定以上の指導力をもつアルバイトです。上手に授業をコントロールして集団授業の“空気”を醸成・利用して授業を展開できます。

しかしその半面、受講する生徒によっては「もうわかったから次に進みたい」と感じる人もいれば、「まだよく分からないな」の状態で演習に入る人もいるのが事実です。

ですから、校舎規模にも左右されますが、生徒の学力に合わせて「上位クラス」や「中堅クラス」のようにクラス分けをしている塾も多いです。

授業時間×個別指導塾の講師の指導力

一方、個別指導塾の授業なら、一人ひとりの学力に合わせた指導が可能ですので、前述のような不満は発生しにくいと言えます。

しかし、1対1の形態なら当然「生徒の人数=講師の人数」となりますので、講師の人数確保のため学生アルバイト講師を多くかかえている塾が多いのが現状です。

授業時間と指導力におけるメリットとデメリット
  • 集団塾:1コマの授業時間が短め個々への対応は難しいが、講師は指導力がある可能性が高い。
  • 個別指導塾:1コマの授業時間が長め一人ひとりに指導してくれるが、講師の指導力が問われる

料金・費用(お月謝)について

集団塾と個別指導塾では、一般的に集団塾の方が授業料は安く済みます
生徒が10人でも20人でも一人の講師で授業が可能なためです。中3生が5教科受講でお月謝が2万円台の塾もあるほどです。

しかし、個別指導塾はそういうわけにはいきません
1対複数人コースや、1対1コースなどによってもお月謝は変わりますし、1コマあたりの授業時間の長短も授業料の高低に関係します。

異なる塾でお月謝の高低を比べる場合、単純に一ヶ月の費用の合計で比較をするのではなく「60分あたりいくらになるのか」という視点で比較するとはっきりします。

計算式は次となります。

(一ヶ月の授業料)÷(一ヶ月の授業回数×1回の授業時間(分))×60

その他、教材費や運営費(維持費や施設拡充費などといわれる、授業料以外の費用)や検定・模試代、(夏休みや冬休みの)合宿を実施する塾かどうかなども確認をお忘れなく!

費用・料金におけるメリットとデメリット
  • 集団塾:比較的安い。
  • 個別指導塾:比較的高い。
    ※共通:特に受験学年は、模試代や季節講習、合宿等の費用の確認を!

時間割と振替授業について

通塾環境といえば、自宅からの交通手段や塾周辺の夜の治安なども検討材料の1つだと思いますが、ここでは、時間割や振替授業について挙げておきます。

時間割の違い

まず、集団塾は1週間の時間割を固定しています。
例えば英語は月曜日の8時から、数学は木曜日の7時半から、のように。他の習い事と調整する必要もあるでしょう。

しかし個別指導塾は希望の曜日・時間帯を既定のコマから選択する形式が多いです。ただし講師の人数や教室の座席の数などに左右されることもあります。

欠席時の振替授業の違い

振替授業とは、塾の欠席時に受講できなかった授業を別の日に受けなおすことができる仕組みのことです。

風邪をひいてしまったり、急な用事ができたりと、どうしても授業を休まなければならなくなる日もあるでしょう。そういった場合に振替が柔軟に取れるかどうか、事前に確認しておきましょう。

振替授業についてですが、1週間の時間割を無駄なく定めている集団塾は、基本的に振り替えができないものだとお考えください。

一方、個別指導塾なら、自由に振り替えができる場合がほとんどです。ただし、1対1の形態の塾なら、振り替えした授業の担当講師が普段の担当講師でない場合もあります。

また、最近は、お子様の急病や学校行事(修学旅行など)を想定した時間割、いわゆる「補習クラス」が設けてある場合が多く、そういった塾は安心です。

決して安くは無いお月謝です、振り替えが可能かどうか、補習日時が設定されている塾なのかも確認されるとよいでしょう。

通塾(時間割・振替制度)おけるメリットとデメリット
  • 集団塾:時間割が固定されている。振り替えは不可能。
  • 個別指導塾:比較的振り替えに融通が利く。
    ※どちらも、補習日や補習時間を設けている塾が多い。

授業進度について

集団塾の場合、大人数で行うわけですから、特に中学生の場合は大多数が受験する公立高入試に合わせたカリキュラムとなります。「〇〇校受験対策コース」など細かいクラス分けがない塾で私立校受験を希望される場合、集団塾の授業では十分な対策とならない可能性もあります。

個別指導塾の場合、一人ひとりがその目的に合わせて「私が分からないところを教えてもらう」ことができ、志望校の入試問題への対策に集中した学習が期待できます。ただし、分からないところの学習に時間を割きすぎてしまって受験に間に合わないといったことが無いよう気をつけましょう。

授業進度おけるメリットとデメリット
  • 集団塾:カリキュラムが固定されている。多人数が受験する受験向き。
  • 個別指導塾:生徒の力、志望校に合わせた授業ができる。

映像授業について

映像授業とは「集団塾・個別指導塾に関係なくPCやタブレットを用いた授業」のことです。
この映像授業については取扱いが塾によって様々ですが、おおまかに以下の3つに分かれるでしょう。(塾講師による通常の授業を「ライブ授業」として記述します)

  • 映像授業のみを展開する塾
  • ライブ授業と映像授業を併用する塾
  • ライブ授業のみの塾

塾によっては、小中生まではライブ授業だが高校生からは映像授業だけ、というところもあります。検討中の塾が映像授業をどう取り入れているか、ご確認ください。

他にも注意すべき点は以下が考えられます。

映像授業の確認すべきポイント
  • 視聴料は、授業(視聴講座)単位で購入なのか一年分まとめて購入となるか
  • 映像授業の視聴は塾でのみなのか、自宅でも視聴できるのかどうか
  • ライブ授業と組み合わせて、いわゆる「セット割引」等があるかどうか
  • 自宅でも視聴できる場合、タブレット等の貸し出しがあるかどうか
  • 映像授業で発生した疑問点を質問できる環境があるかどうか

一般的に映像授業は高額となる傾向があります。
それは、合格までの年間のスケジュール(視聴予定)を組み、必要な講座の視聴料を一度に前払いするようにしている塾が多いからでしょう。

また、しっかりと目的意識・目標を定めて取り組み成績をメキメキ伸ばす生徒さんもいる半面、「視聴中に寝てしまう」「受け身なので集中できない」という声も多く、それが元でやめる方もおられます。

また、チューターを配置する塾もありますが、その方に質問受けをしてもらえる保証はありません

映像授業の最大の特徴は、すでに収録済みの動画を視聴するため、速習(例:1年間の学習内容を3カ月で済ませる)ができることです。この利点は受験生にとっては大きなアドバンテージとなります。

映像授業おけるメリットとデメリット
  • 一度に支払う視聴料が高くなる場合が多い
  • 映像授業に対する質問ができる環境があるかどうかはその塾次第
  • 短期間に大幅に学習を進めることができる

さあ体験授業を受けてみよう!

一口に「塾」といっても、集団型・個別指導塾だけではない、色々な側面があります。
我が子に合う塾はどのような塾か、目標(成績アップ、受験合格)のために一番合う塾はどこか。

多くの塾は授業を体験することができますので実際に足を運び、登下校のイメージや塾の先生や教室等の環境を感じ、実際に授業を受けてみることをお勧めします。


最後に、私が講師を務める創研学院は、集団型授業がメインでありながら、生徒一人ひとりに徹底的に寄り添い、生徒のためにできることを全力でする「めんどうみ」をモットーにした学習塾です。
今回お伝えしたような集団塾にありがちなデメリットをしっかり補完した指導を行っています。

塾選びでお迷いの方は、是非一度お気軽にお近くの創研学院にご相談ください!

お子様の勉強や受験、英会話にお悩みではないですか?


この記事を書いた先生
創研学院 鳥栖校 校長 大河内康雄 記事一覧

それが正解かわからなくても、まずは1歩、歩き始めること、問題を解き始めることが大切です。間違いを怖がって何もしないよりもずっとマシ、そしてきっとうまくいきます!千里の道も、一歩からですよ。