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ノートを綺麗にまとめて満足してない?効果的なテスト直しのやり方をマスターしよう!

2019年11月18日中学生,予習・復習

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宮部望 創研学院 山本校

綺麗にまとめて終わってない? ノート作りの勘違いと 直しノートのポイント

この記事では進学塾創研学院の講師が、よく生徒の皆さんがしてしまっている勘違いと、効果的な“直しノート”作成のポイントを説明します。

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直しノート作成の基本3ステップ

普段から科目ごとの「直しノート」を作成し、それを繰り返し活用することは非常に有効です。直しノートについては次の3つのステップを理解することが重要です。

「直しノート」重要な3ステップ
  1. 間違えた問題を解きなおして、解き方をしっかりと覚える。
  2. 解き方を覚えたら、同じ問題をもう一度自分で解きなおす。
  3. 同じ問題を解くことができれば、類似問題を解く。

この3点を繰り返すことで、はじめて「理解する」ことができます。

「問題を解いた=理解した、できる」という勘違い

よく定期テスト前日に、テスト範囲の問題集や課題を終わらせて満足している生徒さんがいます。
しかし、問題集や課題を終わらせただけでは問題を理解したことにはならず、定期テストができるわけはないのです。

直しノート作成のコツ

しっかりと効果を発揮してくれる直しノート作りには、次の4点が重要です。

まとめたことを覚える直しノートのポイント
  • ノートを作成したことで満足しない。
  • あとから繰り返し覚えることができるような工夫をする。
    (例:重要語句は赤字で書き、後から赤シートで隠して覚えられるようにする)
  • 作成する時間と覚える期間の配分を考える。大切なことは「覚えること」。
    (作成に時間を取りすぎて、覚える期間がないのでは意味がありません!)
  • 図やイラストなどを入れる。
    (人は、文字より図の方が頭に残りやすい

「ノートにまとめた=覚えた」という勘違い

理科や社会で、学校のノートや参考書を綺麗にまとめることを頑張っている生徒さんがいます。
ノートをまとめることは、悪いとは言いません。ただ、本当に重要なのは、まとめたノートをどのように使うのかということです。

まとめるときに、「どのように覚えるのか」を考えて作成したノートは定期テストに大きな力を発揮することがあります。反対に、何も考えないで書き写したノートは、勉強した気分だけは満たしてくれますが、覚えることは満たしてくれません。

定期テストのやり直しノート

優先順位をつけて解き直しを行う

定期テストが終わった後のやり直しも非常に大切です。

しかし中にはテスト範囲の問題集を一から解き直している生徒さんがいます。この方法はあまりお勧めしません。

なぜなら、やり直しをしている間も学校の勉強は進んでおり、予習と復習を同時に大量にしなければならなくなるからです。
さらに、難しい問題にぶつかると余計に時間がかかり、最終的には予習と両立することが困難になってしまいます。

定期テストのやり直しは、間違えた問題を優先的に直しを行い、効率的に時間を使えるように工夫しましょう。次の5つのステップを押さえてください。

定期テスト後の直しノート作成の5ステップ
  1. 定期テストで間違えた問題をすべて解き直しましょう。
  2. その際に分からない問題は分かるまで徹底的に考えましょう。
  3. それでもどうしても分からないときは、先生を頼りましょう。ただし自分の考え方もしっかり伝えることが重要です。
  4. 間違えた問題や解説をしてもらった問題は、ノートにしっかりとまとめましょう。世界で一つの自分だけの参考書の完成です。
  5. 定期テストを再度解き直しましょう。満点をとれるまで繰り返し行いましょう。

このように徹底的に直しを行い、分からない問題は繰り返し解くことを身につけることで、次回の定期テストや実力テストで点数が取れるようになります。

③で終わってしまうと、同じ間違いを繰り返してしまう可能性があります。直しノートを作ることで理解を深めましょう。

科目別「直しノート」のポイント

ここからは、各科目別に、直しノートの作り方やポイントをご紹介します。

算数(数学)のやり直しノートのポイント

どの問題を間違えたのか?

間違えた問題をノートに書く、もしくは問題をコピーして貼りましょう。
テキストやテストの問題番号だけでは、見直すときにどんな問題であったか確認することができません。

なぜ、その問題を間違えたのか?

間違えた過程やどこまで自分で考えたのかしっかり書きましょう。
そのときに図形を使ったなら図形を残す、計算問題なら途中式をしっかり書いておくこと。残しておくことで、自分の間違いを見直すことができます。

その問題を解くためには必要なポイントは何か?

どんな問題にも、解くのポイントがあります。そのポイントはしっかりと分かるように明記しましょう。 ポイントは色ペンで囲って、一目見てわかるようにしましょう。

ポイントで使ったときの参考書等はノートに記入しておきましょう。例えば「〇〇〇数学辞典の10ページを参考にした」などと自分が分かるように書くのがポイントです。

解説を隠して、解き直しを行う

ノートが完成したら解説を隠して解きなおしてみましょう。解説を隠すことを見越してノートを作成するもの工夫の一つです。

国語のやり直しノートのポイント

問題文をノートに貼りましょう。

選択問題、記号問題の場合

間違えた問題が記号問題のとき、何故その記号で間違えたのか理由を考えましょう。その理由をしっかりとやり直しノートに記入しましょう。また、正解の記号についても何故かという理由をつけましょう。記号問題のやり直しは、理由をしっかりと書いておくことが大切です。

記述問題の場合

記述問題は、自分の答えと解答の答えを書き比べること。

漢字・語句問題の場合

漢字・語句は、別に専用のノートを作成しましょう。覚えないといけない言葉が出るたびに記入していきましょう。

ノートに記入する前に、国語辞典や漢字辞典で調べることも重要です。この調べるというひと手間をかけることで、忘れにくくなります。(このとき、電子辞書はよくありません。)

理科や社会のやり直しノートのポイント

まず、間違えた問題が暗記事項の問題か記述問題なのか計算問題なのか分類分けをしましょう。

暗記問題の場合

暗記事項の問題であるならば、漢字や語句と同じで専用のノートを作成して出てくるたびに記入していきましょう。

記述問題の場合

記述問題ならば、まずはその内容をしっかりと理解しましょう。
その後に教科書や参考書なので同じようなことが書かれていないか確かめましょう。(記載されているページがあれば、その本の名前・ページを直しノートに記入しておきましょう。)
教科書・他の参考書で同じ内容のものを確認することで、忘れにくくなります。

計算問題の場合

計算問題ならば、算数・数学を同じように問題を貼って解説・ポイントを記入してやり直しましょう。

最後に

直しノートは、次回同じ問題が出題されたとき、同じ間違いをしないために行うものです。
この記事でご紹介した方法をぜひ実践していただき、同じ間違いやミスをしないような勉強法を身につけていってください。

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