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【高3夏休み】勉強時間が足りない?計画・スケジュールのコツは“プランB”にあり!

2021年5月7日生活習慣,高校生

吉川真梨個人別指導塾ブレーン 伊丹西野校

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不安多き高3の夏休みに求められること

大学受験前、自発的な勉強が求められる夏

どうして受験勉強しているの?と聞かれれば、多くの高3生がこう答えるでしょう。

「大学に合格するため!」

私たち塾講師としても、その思いは同じです。とくに塾に通っていただくからには、どの生徒さんにも、自分のめざす進路を実現してほしい。大学受験が人生の全てではないとは言っても、これまでの中学受験、高校受験とは大きく意義の異なる大学受験において、塾での学びの集大成として成功を手にしてほしい。もちろん、保護者の方の大学受験への思いも、とても強いことと思います。

さぁ、高3生にとってまさに勝負の夏休みです。

いわゆる「学校の夏休みの宿題」は出されない学校がほとんどです。多くの部活動でも高3生はすでに引退し、さらに学校の宿題もないとなれば・・・

そうです。

「大学受験は自発的に勉強、対策を進めるもの。さぁ君の底力を見せなさい」という強烈なメッセージに気づくでしょう。

受験生にも保護者にも難しい“大学受験対策“

多くの高3生は「大学受験勉強は自分でやるもの」と言われて、非常に大きな不安に駆られることでしょう。

無理もありません。長い長い夏休み、毎日の学習の全てを自分で考えてやるなんて、途方もないことです。志望校別の対策をすべきと言っても、そもそも志望校すら自覚できていない高3生も、一定数います。

また保護者の方からも「一体子どもの何をどうサポートすれば良いのか悩んでしまう」「受験生である本人よりも心配ばかりが募り、どうしたらいいか分からない」というお声を聞きます。

また、のらりくらりとなかなか受験勉強に打ち込めず、志望校も絞り込めていないお子様に、辛くあたってしまいそうになって、頭を抱える思いだというご相談も受けます。

今回はこのように不安多き高3の夏休みに焦らずしっかり勉強計画を立てる方法、そして受験に向けてあなた自身も強くなるための術をお伝えします。

3ステップで明日の勉強計画を立てよう!

あなただけにこっそり発表します。

夏休み前の大学受験生に自主的に決めてほしいのは、たった3つのステップです。

  1. 明日合計何時間を勉強に充てるか決める
  2. その合計時間を、どの科目のどの教材に何時間割り振るか決める
  3. もし何らかの事情で、それらが計画どおり行かなかった場合の対応を決める

さらに具体的にお話ししましょう。

明日、何時間勉強しますか?
全ての受験科目のうち、どの科目を何時間ずつ、どの教材を使って勉強しますか?

これだけを毎日自分に問いかければ、自然と自分の学習・生活習慣は確立できます。

「明日じゃないといけないのか、毎日の予定なんて色々あって変わるんだから、計画はその日の朝に立ててもいいのじゃないか」ですって?

そんな呑気なことを言っているから、これまで受験勉強がうまくいっていなかったのではないのですか?

「毎日の予定なんて色々あって変わるもの」というのは、もちろんおっしゃる通りです。

でも、「だから計画は当日まで立てなくてもいい」のではありません。うまくいきっこないからやらない、というのと、うまくいかないかもしれないからこそ考えておくのとでは、大きな差が生じます。

計画を立てることの3つのメリット

計画をあえて前日に立てておくと、このようなメリットがあります。

家族に前もって伝えておくことができる

宣言したことで集中力が上がるだけでなく、自分の学習時間が確保できます。

家族も「◯時までは勉強時間だからその間は邪魔しないでおこう」と考えることができるようになり、お互いに健全な気遣いができて力を合わせることができます。

毎日の“プチ敗北“がなくなる

本格的に受験勉強を始めたころ、計画なしに勉強してみたことのある人は、きっと誰もが経験があるはずです。

あれ、英単語の暗記だけで3時間も経ってる!どうしよう、しかもまだ完璧に覚えられていない。

あと問題集も模試の復習も!
やりたいことはいくらでもあるのに、これじゃ間に合わない!
明日は学校の小テストもある!

まだ何にもしていない!!

・・・まいっか、明日やれば大丈夫だろう。

受験当日まではまだまだ日があるし、焦りは禁物だよね。
そういえば学校の小テストの勉強なら、明日早く登校してからやればいいし、いいや、今日はもう寝よう。

うーむ、あるあるですが、これではいけませんよね。

結局この場合、何を勉強していたのかというと、英単語のみ3時間。でも完全には覚えられていない。

それって本当に成果と言えますか?

このような毎日のプチ敗北を繰り返していては、自覚のあるなしに関わらず「やるべきことは自分でわかっているはずなのに全然進まない。自分ってなんてダメなんだろう、なんて努力できない人間なんだろう」という感情が積み重なり、モチベーションと自信を失いがちになります。

自分の人生を充実させるべきはずの大学受験が、自分の価値を自分で下げるだけのものになるなんて、なんて勿体無い!

予備の計画=“プランB”によって自己管理、自律につながる

もしうまくいかなかった場合の予備の計画、それが”プランB”です。人生には「これでもう絶対に大丈夫」という計画は存在しません。どんな時も「それがもしうまくいかなかった場合の予備の計画」が必要です。

実は、小さい頃から真面目で頑張り屋さんだった高校生ほど、このプランBへの拒否感が大きいものです。

「できるかどうかじゃない!やるかどうかだ!」「気合と根性でがんばれ!」というような、とくに部活動を通じて、努力についてのいわゆる名言や格言が染み付いている人もいますね。でも、気持ちが空回りした結果、思っていた計画が少し遅れたりしただけで、もう何もかもがダメだー!と思い込んでしまい、リカバリーが効かなくなる人も多いんです。

高校生の皆さんは、このことの本当の恐ろしさをまだ知らないと思いますが、仮に大学生や社会人になってからも同じことを繰り返していては、「100かゼロか」の思考になって柔軟に物事を捉えることができなくなった結果、さらに大きな失敗を引き起こすことも起こり得ます。

そしてだんだんと「成功できない人」になり、周りからの信頼も得にくくなる・・・まさに負のスパイラルです。

大学は、成人の年齢になった人たちが学びに集う場です。成人つまり大人として相応しいものの見方、物事の捉え方を身につけておくことも、大学生にとっては重要なのです。

皆さん、今は苦しい受験勉強の真っ只中に居られるとしても、来年は大学生になるんですよ。今のうちから自分の“心の次元“を高めておく努力を始めても、決して早すぎることはありません。

努力しているからこそ立てよう!”プランB”

”プランB”はいいことづくめ!

先述のとおり、"プランB"は「もしうまくいかなかった場合の予備の計画」のことです。では、受験勉強における“プランB“は具体的にどう作っておけば良いのでしょうか。

それはとってもシンプル!予備時間としての「空白の時間」を必ず毎日作っておくのです。特に寝る前の1時間がおすすめです。

どうしても計画が遅れたときは、この時間で取り戻しましょう。「あー予定が全部終わった!よかった!今日もよくがんばったー!」と気持ちよく眠れること請け合いです!

また、もしスムーズに勉強が終えられた日には、この時間であえて、翌日に予定している勉強を進めておくこともできますし、日によっては「休憩時間」として、音楽を思いっきり楽しんだり、筋力トレーニングなどをしてリフレッシュを図ってもいいでしょう。

“プランB”は、皆さんにとっての、毎日の心身の余裕づくりのためにあるのです。受験勉強はツライことばかりではありません。こうやって、日々毎日の勉強に自分で手ごたえを感じられると、どんな努力も一気に楽しいものに変わります。皆さんはこの夏、自分で「楽しいものに変える」努力がもっとも求められています。

余裕づくりの”プランB"で毎日のノルマを確実に消化!

全国の受験生の皆さんの多くは、自分にやらなくちゃいけない勉強があると思いつつも、ついつい他のことをしたくなって、誘惑に負けてしまいがちだと思います。

そして、「こんなに勉強やってるけどほんとに受かるかな」「この勉強って意味あるのかな」「志望校が全然決まらない、どうしよう」と、あれこれと迷いながら不安を抱えて、なんとなく机に座って時間を過ごしている人もいますね。

これらの状態こそが“集中できていない”“勉強していない””勉強不足“なのです。

この状態でいくら、「自分はがんばっているんだ」「ちゃんと勉強しましたよ」「たくさん勉強やってますよ」と言っても、それはただの虚勢です。

肝心の勉強内容が頭に残っていないのであれば、そのせっかくの勉強時間が、それこそ意味をなさなくなります。謙虚に自分を見つめ直しましょう。

これは、何も大学受験勉強に限ったことではありません。大学生になっても、課題レポートの締め切り間近にも関わらず遊んでしまうようなことも多くありますし、社会人になっても、資格取得のための勉強をしなくちゃいけないと思っていてもなかなか手が進まないという人も本当に多いんです。

でも、誘惑に負けた流れで遊んだとして、本当の気分転換にはならないはずです。気分転換は「これからやる気を出すためのもの」ではなく、すでにその日のノルマを終えた人だけが楽しめる、崇高な楽しみだと考えましょう。

あなたは、きちんとリフレッシュができるほど毎日満足に勉強できていますか。

合格へ向けて高3夏休みにつけるべき"強さ"とは?

「気合い」ではなく「自分と戦う強さ」

このように突き詰めて考えると、高3生の持つべき自主性は、実は毎日の時間管理能力であることにお気づきいただけると思います。自分からすすんで勉強するなんて当たり前。肝心なのは、自分自身をうまく勉強に仕向けるために、前もってやるべきこととその時間を決めておくことなんです。

そこに「気合い」は必要ありません。大学受験勉強において、カーッと頭と心が熱くなるような感覚はなく、静かにじわじわと力がみなぎり、逆に冷静に目が開いていくような、自分と戦う強さが必要なのです。

タイトルにある「一日12時間」の学習時間は、特に難関大を目指す受験生にとってはごく当たり前のことです。それを「毎日」「どんな気持ちのときも」続けられる工夫をすべきなのが、この夏休みです。

”昨日の自分”を超えてゆく強さ

大学受験は、多くの方が経験した公立高校入試とは全く異なります。いわば“全国大会“です。全国のどの受験生も、平等に自分の行きたい大学を受験することができます。あなたがた現役生だけではなく、浪人生もいます。

自分が友達よりも勉強がすすんでいるかそうでないか、部活動をしているかどうか、その部活動の引退時期がいつか、自分が学校のクラスの中でいまの成績が何番かということなどは、さほど大きな意味を持ちません。

皆さんは毎日毎日、「昨日の自分」を超えていかなくてはなりません。そのためにはまず計画を適切に立てること。そしてそれを守ること。

どうやって計画を立てたら良いか分からないという人は、ぜひ私たち塾講師にご相談ください。私たちはまず、あなたが本当に目指したいと思える大学・学部選びをお手伝いします。

それから、その大学の合格に必要な受験科目についての情報や、受験対策をアドバイスいたします。それが決まったら、あなたは私たちと一緒に、いよいよ「一日12時間」にチャレンジすることになります。

決めるのが苦手だ、どうしても迷ってしまうというあなたも大丈夫。こんな時こそ塾講師の出番です。勉強は本来とっても楽しいもので、学問は自分を高めてくれる強力な味方になってくれるべきものです。いつでも相談してくださいね。あなたの充実した受験生としての毎日を応援します!

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この記事を書いた先生
個人別指導塾ブレーン 伊丹西野校 副校長 吉川真梨 記事一覧

2012年から個人別指導塾ブレーン伊丹西野校にて指導。お子様それぞれの個性をしっかり把握し、「お子様の勉強における強み」を活かしつつ、実力UPの方法をアドバイスさせていただいています。

また、保護者の方からの、お子様の家庭学習についてのご相談もいつでも受け付けています。日本語教育能力検定に合格(2011年)し、日本語学校での外国人留学生に対する日本語指導、大学・大学院進学指導の経験も。
趣味は茶道、能楽、名探偵コナン。

【担当科目】国語・英語・小論文・面接指導など
【担当学年】年長〜高校生、大学受験生(国公立大、私立大ともに一般入試、AO入試、各種推薦入試合格指導)