意外と知らない “ひとり言” 効果!!
意外と知らない “ひとり言” 効果!!
突然ですが,あなたはひとり言をいうタイプですか?
あるいは,周りによくひとり言をいう人はいませんか?
実は,ひとり言には「いい効果」が期待できるようなんです。
アメリカ・ウィスコンシン大学の心理学者(ゲイリー博士,ダニエル博士)による研究で,ひとり言をつぶやくことで脳が活性化し,記憶力がアップすることがわかったそうです。
そこで,今回は記憶や作業効率にプラスの影響を与え,勉強の成果に貢献してくれる,ひとり言のメリットについて紹介します。
記憶を活性化する
「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。」
これは平家物語の一節です。記憶に残っている人は多いはず。
中学や高校の国語の授業で,何度も音読・暗唱しましたよね。
「声に出す」という行為は記憶の活性化に役立ちます。
というのも,声に出すことによって,
一度インプットした知識をアウトプットしていることになるからです。
思考を整理できる
難しい問題を解いているときや,複雑なことを考えているとき,
思考があっちに行ったりこっちに行ったりと,まとまらないことはありませんか?
さまざまなことが頭の中に浮かんでくると,
物事の順序や因果関係がわからなくなることもあると思います。
実は,こういう時にも,ひとり言が役立ちます。
ひとり言を言うときは,自分が「話し手」であり,同時に「聞き手」でもあります。
話すために考えを整理し(話し手になる),
その内容を理解する(聞き手になる),
という2つのことを同時行うことになるのです。
その結果,わかりづらかった内容が整理できたり,自分の中の考えがはっきりとしてきます
大事な点に改めて気づいたり,間違いに気が付いたり,決断を下しやすくなったりする効果も期待できます。
ひとり言には以上のような効果があると,ゲイリー&ダニエル博士は主張しています。
勉強中にひとり言を言うようにしてみると,思わぬ効果があるかもしれません。
ただし,気をつけて欲しいのは,他人の迷惑にならない場所ですること!
静かにしなければいけない場所では,いくら勉強の効果が上がるとはいえ,マナーを守ることも忘れないでくださいね!!