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指示語や接続詞に注目しよう!現代文が楽に読める、ざっくり読解テクニック!

2023年11月29日国語・古典

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山本 英樹 個人別指導塾ブレーン 西葛西校

こんにちは!ブレーン西葛西校の山本です。

日頃小学生から大学受験まで国語・現代文を教えているのですが、国語という教科は学年・カテゴリーの垣根関係なく、共通する考え方があります。

この記事ではその中でも説明文・論説文をメインに、読解テクニックの基本のお話をしていきます!

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指示語の内容を明らかにする

国語読解の基本となる指示語は、多くの問題集・参考書でも最初に学習します。

『昨日新しいスマホを買ったんだけど、その使い方がよくわからないんだよね』

ここで表す「その」は「新しいスマホの」と置き換え、「新しいスマホの使い方がよくわからない」と読み替えることで日本語の意味が通じるようになります。

基本的に前に出てきたものを置き換えるのが指示語であり、この読み替えをすることで文章のつながりを確認することで、自分が選んだ解答が正しいかどうかを確認することができます。

よく「直前から探しなさい」といわれるのはこういう理屈です。

いわゆるこそあど言葉は「これ・それ」や「この・その」などがあり、単語や語句を補充すればいいものから文章単位で考えるものまで様々ですが、この考え方をあらゆるもので考えていくことで、英語のitやthis/that、theの内容を考える上でもまったく同じように対応できます。

接続詞のつながりを明らかにする

順接や逆接、例示や累加など国語用語でいうと様々な用語がありますが、そんなことはまずは不要で、ざっくりどんな接続詞の時にどういう前後のつなぎ方をするのかを理解しましょう(覚えましょうではありません)。

「しかし」や「また」などのわかりやすいものはいいとは思いますが、意識しないとどういう役割で使うかあいまいになってしまっているものも多いと思います。

・「たとえば」具体例を導く「また」同格の文章を並べる

『ボランティア活動には様々なものがある。たとえば校外清掃がそれにあたる。また老人ホームの訪問もそうだ。』

・「つまり」言い換えやまとめを表す

『君はリズム感がよく身体能力も高い。つまりダンスの才能があるということだ。』

・「もちろん」話の前提条件を説明し、その上で追加や逆接の話をつなげる

『自然動物とはもちろん保護すべきものだが、むやみに手を出してもいけない。』

なお接続詞には上記『また…も』や『つまり…ということだ』、『もちろん…だが』のように特定の表現がセットになることもあります。空所補充で接続語を選ぶ際にはそれがヒントになることも多数あります。

なお「たとえば」と「つまり」は具体例⇔一般論の行き来をするスイッチでもあります。

日頃何気なく使う日本語の特徴的な使い方や役割を理解することは、こういう点でも役に立つのです。

「テーマ」と「結論」を意識する

通常説明文・論説文には話の順序があります。いわゆる起承転結というものですね。

・起では、文章の中で何を題材にするか、どのような話をしたいのか、そういったいわゆる「テーマ設定」「問題提起」がなされていきます。

・結では、そのテーマや問題について筆者が「こうあるべきである」「このようにしたらよい」といういわゆる「結論」が述べられます。

もちろん全てがそうなっている、とは断言できませんが、説明文/論説文というものの性質上この構造で大抵の文章は構成されています。

この「テーマ」と「結論」を意識することによって、記述でも選択問題でも「問題が筆者の意見側を答える問か否か」という視点を見ることができ、解答する際の指標となります。

例えばテーマが『敬語』で結論が『敬語の難しさは形式よりも心理的な距離の取り方である』という文章があるとします。

問)『我々が身につけるべき敬語の考え方とあるがそれはどのようなものか、選びなさい』

ア.相手との関係性や距離ばかり気にせず、尊敬語、謙譲語の使い分けを学ぶべきだ

イ.上下関係だけでなく、相手との距離感を測った上で使い分けていくべきだ

ウ.敬語の形式や距離感の取り方など様々な考えが起こることで、敬語の意義が曖昧になってしまった

アは形式〇距離感×ということで結論と逆、ウは『身につけるべき』という設問にそぐわな

いため、正答はイとなります。

もちろん本文もなく、あからさまな結論の明示をされたらそりゃわかるよ、と思いますよね。

でも重要なパーツやそれと関連するパーツを見つけていくこと、それが国語読解の必須事

項となります。

そしてそう考えると、一度文章全体をまず読んでおくということが国語においては重要に

なってくるのです。

選択肢の絞り方

最後に選択問題の絞り方について少し考え方の確認をしていきましょう

よく「2択まで絞れたんだけど、外した」などと生徒から言われることがあります。皆さんにも経験があると思いますが、一字一句までよく見ていますか?なんとなく選択肢全体の雰囲気がそれっぽいから、という理由で選んでいませんか?

例えば「知性とは知能を今現在だけでなく、過去や未来にも使いこなす能力であり、知性を持ちうるのは人間だけだ」

こういう本文があったとしましょう。設問はなんでもいいとして選択肢が

  • 知性とはあらゆる時間軸に向け知能を使うことであり、人間こそ知性を使いこなす生物である。
  • 知性とは過去や未来にも向けて知能を使うことであり、人間も知性を使いこなす生物である。

この時、本文で「人間だけだ」と言っているので、イの「人間も」という選択肢は×ですよね。これがアやイにも同じような内容の前半部分がくっつくことによって、どちらもそれっぽく考えてしまうので、よく見れば気づける選択肢に気づけないのです。

選択肢はたった一文字で正答ではなくなることもあるということを心得ておきましょう。

選択肢の絞り方として

  • 本文では触れていないことを書いてある
  • 本文と逆のことを言っている
  • 本文で書いてあるが、大事なことはそれではない

よくあるパターンとしてはこのあたりが挙がります。

選択肢を全体ではなく、一部分、一文節、一単語までしっかりと精査をして削り込んでいきましょう。

国語の読解は他の教科と違って、ある事柄を覚えれば解けるというものは少ないです。

ですが、解法・テクニックというものはここに書ききれないくらい様々なものがあります。

自分で行う国語の学習方法の一つに、解説を理解しきるまで読み込むということがあります。

それはもちろん他の教科にも同じことが言えるのですが、一度解いてしまうと内容を覚えてしまう国語読解という教科の特性上、いかに一つの大問をまるごと吸収するかということが大事な教科です。

解説を読んで、「だからこの答えになるのか!」ということを可能な限り行ってみてください。その中で読解の自分なりのテクニックにつながるものが身につけば何よりです!

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この記事を書いた先生
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個人別指導塾ブレーン 西葛西校 山本 英樹 記事一覧

山本英樹

担当科目 高校生 現代文・古文・小論文・英語
中学生 国語・英語・社会・数学

教室では個別授業の他小集団で行う国語ゼミを中心に担当
「理屈で文章を捉える」をモットーに、主に文系教科を指導しています