受験生への効果的な叱り方は?ダラダラする我が子にイライラしたらどうする?
![受験生なのにダラダラする我が子に、怒鳴る?どうする?](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2020/01/さて、どうする?2.jpg)
こんなとき、どうします?
今日も残業。仕事で疲れて帰ってきたら、なんと受験生のわが子がソファーでダラダラしている。
イラっとした瞬間! つい怒鳴ってしまう。
![](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2020/01/怒る母親.jpg)
受験生が何ダラダラしているの!!
でも、ちょっと待ってください。この光景、何度も繰り返してきたのではありませんか?
そう、この叱り方では効果が出ないんです。だから、同じことの繰り返しになるのです。
この叱り方の、ここがダメだ
自分が疲れている
誰かを本気で叱るのは、とてもパワーのいることです。
疲れてぼんやりした頭では、しっかりした指導はできないですよね。
感情的になっている
「イラっとしたから怒鳴る。」
これは一人の大人として、お子様の手本になっているでしょうか?
![](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2019/10/悩む_男女.jpg)
「今日は母さん、機嫌が悪いなあ」とお子様が受け取るだけで終わってしまうでしょう。
それでは悲しいですよね。
事実を確認していない
もしかすると、お子様は直前まで長時間勉強していたのかも知れません。
「ちょっと休憩」とソファーに横になった瞬間、親に怒鳴られたのだとしたら?
納得して話を聞く気持ちになるでしょうか?
その行動を起こすに至った経緯や事実を確認しないまま、反応的に怒ることは避けましょう。
どうすべきだったのか
もちろん、受験生がダラダラしているのは見過ごせない。
しかし、ここは冷静になって、まず「事実確認」です。
![](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2020/01/ポカーン-1.jpg)
今日は勉強していたの?
たまたま休憩を取っていたのならOK。
でも、ずっとダラダラしていた場合、どうするのか?
ベストアンサーは・・・
![](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2019/11/icn-mother3.png)
今日はお母さんも仕事で疲れているから、 何も言わない。明日、時間を作って話しましょう。
えっ、それだけ?
そう、それだけです。
とにかく、ご自身が疲れているときに叱るのはよくありません。
疲れているから問題を放っておく(後回しにする)ということではありません。
少し間をあけることで、次回話す内容の組み立てを考えることができる効果的な方法です。
「場を設けること」の大切さ
叱るときには場をつくることが大事です。
お子様と二人きりでもいいし、夫婦と三人でも、関係性が良ければ兄弟・姉妹を交えるのもいいでしょう。
「君のために時間を作った」という事実が、話に重みを持たせます。
普段、親子でじっくり話す時間が足りていないと思うようでしたら、意識的に時間をつくるようにしましょう。
問題点・原因・対策を「可視化」する
![考える大人イメージする](https://mana-brain.com/wp-content/uploads/2020/01/考える-1.jpg)
「頭ではわかっているけど、やめられない。」
というのが問題行動の基本ですよね。
ですが「頭では分かっている」と思っていても、本当は「頭では分かっていない場合」も多いのです。
人間は、頭の中でぼんやりと考えていることは実際には正確に認識できないものです。
では、どうするか?
一枚の紙を用意します。
まず、先ほどのケースであれば、紙の真ん中に
「ついつい家でダラダラしてしまう。」
と「問題点」を書き込みます。
次に、「問題点」の周囲に「原因」を思いつくままに書き込みます。
「部活で疲れている。」
「集中する習慣がついていない。」
いろいろ話し合いながら列挙してください。
最後に、「対策」を「原因」に対して書き込みます。
「部活から帰ったら30分仮眠する。」
「タイマーを使って集中する習慣を身につける。」
「原因」に対して複数の「対策」を用意してもいいでしょう。
完璧を求めずに実行する
一週間は7日間。
最初から7戦7勝なんて無理な話ですよね。
はじめは7戦4勝で「上出来」ではないでしょうか?
ときには7戦3勝の週もある。
習慣になるには時間がかかるものです。
それでも投げ出さずに努力を続けていれば、いずれよい習慣を身につけることができます。
「管理者」をやめて「協力者」になる
ここまで読んで頂いてお気づきになった方も多いと思います。
「話し合い」の段階から親のスタンスが変わっていますよね。
「管理者」のスタンスでは、いずれ限界がきます。
だって、ずっと「管理」することなんて無理ですよね。
お子様に「嘘」や「ごまかし」を覚えさせるのが目に見えています。
そうではなく「協力者」になるんです。
「問題点」に一緒に立ち向かう仲間になる。
戦うべきは「問題行動」であって、お子様自身ではないはず。
そこで試されているのは「親子関係」自身かもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。