「二月の勝者」のドラマ開始!初回から過激な発言に塾の先生はどう思った?
10月15日(土)よりYTV系列で放映開始となった「二月の勝者-絶対合格の教室-」ですが、皆さん初回放送はご覧になられましたでしょうか?
「二月の勝者」では中学受験塾の最大手から移籍してきたカリスマ講師「黒木先生」の過激な発言が注目されますが、実際に学習塾で働く先生は発言をどのように感じたのでしょうか?
ホントにそのように考えているのか、現役の塾の先生に話を聞いてみました!
「この後行われるオープンテストは『新規顧客=金脈』をゲットする最大のチャンスです」
「この時期にやってくる入塾希望者は『カモ』即ち『金のなる木』です」
入塾テストに限らず、説明会や「夏講」「冬講」と呼ばれる講習会など、外部から新しい生徒さん(黒木先生が言う「新規顧客」)にご入塾いただくチャンスは沢山あります。
では生徒さんのことを「金脈」と思っているかというと、そんなことはありません!働いてくれているスタッフ全員の給与は確保しないといけないですし、物件の家賃や光熱費、様々な出費もあり、教育産業はボランティアでないので入塾してほしいというのは当たり前ではあります。
赤字を出し続けてしまうと、当塾に託して下さった皆さん、働いてくれている従業員、関わった全ての人たちが離れ離れになってしまいますので、そういった意味で「売上」や「生徒数」は会議やミーティングでもしっかりと話をしますし、無頓着にはできません。
ただ黒木先生のような発言は会議では出ないですし、私はこの業界に入ってすぐに先輩社員から「生徒、保護者の顔が福澤諭吉に見えたら終わりだぞ」と言われ、初心として「金脈」と見ないように心がけています。
ただ、塾の仕事の使命感や自分たちの授業やサービスの質の面で、「沢山の生徒さんに通ってほしい」という思いはあります。それは金脈的な意味合いではなく、ラーメン屋さんが「自分の料理はおいしいので一人でも多くのお客さんに食べてほしい」と思うのと同じ気持ちかもしれません。
「勉強は努力のリターンが大きい」
これは正しいと思いますが、前提としては「正しい努力」が必要かな・・・と思います。
ダイエットや運動でも同じですが、やり方を間違えたり、長期的に続かないやり方やモチベーションで続けたりしても目標達成まで中々辿り着けません。
学習塾という場所では努力した分だけのリターンを得られるように「正しい努力の仕方を指導すること」や「努力し続けるための仲間との切磋琢磨」などの要素がありますので、これからのドラマの展開でも、そのような要素に焦点が当てられるのか楽しみにしています。