休日に勉強なんて…ありえない!?(後編)

「だらしなさ」が役に立つ!
「段取り」ってしていますか?
たとえば前日の夜に,明日やろうと思っている学校の宿題や塾の課題,問題集などを机の上に置いておく。
「何をしよう」と考えることからいつもスタートしていると,なかなか踏ん切りがつきません。
勉強など積極的にやりたくないことほど,この「段取り」が大事。
やり終える最後のタイミングで,次回はコレをやろう!と決めてしまって,段取りするんですね。ただ出しっぱなしになっていてもオッケーです。
実は人間には中断したことの方が記憶しやすい,興味を持ちやすいという心理効果があります。
例えば,ドラマの次週予告とか、続きが凄く気になったりしませんか?
「キリのいいところで」と良く勉強では言いますが,キリのいいところで終えてしまうとかえって次がスムーズに始められないのです。
むしろキリの悪いところであえて終わるようにしておくと,続きの勉強がリスタートしやすいんですよ。
これも一つの段取りなんです。
一見,ちょっとだらしなく見えることを紹介しましたが,考えてやる分にはだらしなくありません!あえてそうしているんです!
もしも,保護者の方に「片付けなさい!」と言われたらそう答えてくださいね。
でも散らかしっ放しにはせず、ほどほどにね。
場所の力を借りてみる!
勉強は自分の机だとやらない(やれない)という人は、思い切って場所を変えてみましょう。
昔々,欧陽脩(おうようしゅう)という中国の偉い人がおりまして。
彼は文章を考えるのに3つ都合の良い場所があると言いました。
それは「馬上,枕上(ちんじょう),厠上(しじょう)」の「三上」であると。
これは,馬上=移動中,枕上=布団に入っているとき,厠上=トイレに入っているとき,ということです。
これ,経験則上,結構当たってるなぁと思っていたのですが,どうやら科学的な裏付けもされていると聞いたことがあります。
「勉強は机でやる」という常識を、一度覆してみてもいいかもしれません。
たとえば,図書館。電車の中。他のお客さんに迷惑にならない範囲で,カフェなど。
卑近な例になっちゃうけど,実は私が大学院時代にやっていた勉強法はこんな感じです。
覚えたい内容をメモした手帳や参考書を絞って,電車に乗ります。
各駅停車に乗って終電までGO!
電車に揺られて休日の暖かい日差しを窓から浴びながら,暗記です!
元の駅に戻ってくるまでに覚えるルールで,戻るまでに覚えられた場合は途中下車して駅周辺を散策するご褒美付きです。
数百円でだいたい2〜3時間集中して勉強できました。
あまり多くの荷物も持っていけませんので,「やる内容を決めてしまう」というルールにも従った効率学習です。
前編,後編と綴ってきましたが,時間は有限です。
「何をしようかなぁ」「めんどくさいなぁ」「でもやらないとだめだよなぁ」とか考えている時間がもったいない!
例えば,3連休の3日間で午前中3時間だけでも勉強したならば,3×3×60=540分!
午前中頑張って4時間、夜復習2時間頑張れば…3×6×60=1080分!
テスト前のこの時期、こんなにゆとりのある時間はなかなか取れません!
やらないよりちょっとだけやる方がはるかにグッド!
ちょっとだけよりもうちょっとの方が何倍もグッド!!
ちょっとだけでもやらないよりも絶対プラスだ!と割り切って,
まずは少しずつでも勉強に取り組んでみましょう。