【中学生・高校生】国語の勉強法4選!国語の苦手はこれで克服!
国語力は長い時間をかけて身につけていくものであり、生涯に渡って役立つ力です。ここでは、中学生、高校生に身につけてほしい国語の勉強テクニックをご紹介します。
中学生・高校生の国語勉強法のポイント
ポイント①:My辞書を作る
まず、ノートを1冊準備しましょう。
現代文(評論・小説)においても、古典(古文・漢文)においても、知らない言葉や漢字が出てきたら、必ず辞書を引きます。
そして、ノートに言葉と意味を書き写します。
例)眼福(がんぷく)……ほかでは見られないすぐれた物を見て、楽しい思いをすること。
学校の教科書以外にも、読書をしていて気になる言葉があったら辞書を引いてみましょう。そして、ノートに書きます。
この作業を繰り返していくと、My辞書ができあがります。ときどき読み返すことによって、自然と語彙力が高まるでしょう。
ポイント②:漢字検定の勉強をする
学校で学習する漢字を覚えるだけでなく、別途漢字検定の学習をしましょう。
漢字検定のメリットは、合格目標が明確であることです。
国語の勉強法で非常に多く聞かれる悩みは、「どういうふうに勉強したらいいのかわからない」です。これは、言い換えると、「なにを目指して勉強したらいいのかわからない」ということでしょう。
漢字検定の場合、「中学3年生までに3級に合格する」など、はっきりと目標を立てることができます。また、出題される漢字の範囲や出題形式も決まっているので、勉強もしやすいです。
漢字検定の勉強をするときに漢字の意味も合わせて覚えると、語彙がますます豊富になっていくでしょう。
ポイント③:重要なところに線を引く
「大切なところは線を引いて読みましょう」
おそらく、誰でも一度は耳にしたことがあるセリフでしょう。
しかし、この「大切なところ」とはいったいどんなところなのでしょうか。
ここでは、評論と小説についてご説明します。
大切なところとは、筆者の主張(言いたいこと)が書いてある部分です。「しかし」や「だが」といった逆説の接続詞のあとには筆者の主張が書いてあることが多いです。また、繰り返し出てくる言葉や表現も、筆者が言いたいことです。
登場人物の心の動きに注目しましょう。作中でどのような出来事があって、登場人物はどんな気持ちになったのかを想像します。
さて、大切なポイントを書きましたが、いかんせん具体的ではありませんね。国語は、出題された文章ごとに内容をくみ取っていかなければならないため、「どんな問題でも絶対にこうしたら解ける!」というようなパターンは基本的にありません。
なんでもパターンに当てはめて考えることは、国語の文章読解においては危険です。
では、国語の文章読解に対応する力を高めるにはどうしたら良いのかということですが、大切なのは疑問を解消することと解説を読むことです。
テストを受けて、わからないところをそのまま放置してはいませんか。
「この文章は、結局なにが言いたかったんだろう」
「どうしてこの選択肢はバツなんだろう」
「主人公はどうしてこんな気持ちになるのだろう」
国語では「なぜ」「どうして」を考えることがとても大切です。頭に浮かんだ疑問を消さないで、学校のテストならば国語の教師に、塾のテストならば塾講師に質問しましょう。
また、解説が配られた場合は、解説を丁寧に読み込みましょう。解説を読んだうえで、もう一度本文を読み直します。このときに、解説を読んでわかった「大切なところ」に線を引いてみましょう。
「文章読解→答え合わせ→解説→もう一度、線を引きながら本文を読む」というサイクルを繰り返すことによって、次第にどこに線を引いたら良いか考えられるようになります。
読解力は一朝一夕に身につくものではありません。ひとつひとつの文章の理解度を上げて、多くの文章問題を解いていくことが、読解力を養う上で大切です。
ポイント④:本文以外もきちんと読む
古典では、前書きにも問題を解くヒントが書かれていることがあります。前書きもきちんと読みましょう。
また、文章読解において重視したいのは、問題文や選択肢を丁寧に読むことです。問題文を読んだとき、いったいなにを問われているのか、正確に把握しなければなりません。選択肢もひとつひとつを丁寧に読みましょう。
答えを書く(選ぶ)ときは、本文に根拠が書かれているかどうか、本文から読み取れる内容であるかどうかを正確に判断することが求められます。
「問題文の意図がわからない」というときも、教師に質問する、もしくは解説を読んで疑問を解消しましょう。
高校古典の勉強法
「中学生」で紹介した勉強方法は、高校生にも有効です。
ここでは、高校古典(古文・漢文)の勉強方法についてご紹介しましょう。
この作業は、1週間に長文2題ペースで行うことを目安にしてみましょう。
毎日やってほしいこととしては、古文単語の暗記や、古文の音読が挙げられます。
- 問題集や教科書にある文章を全文ノートに書き写します。
- 書き写した文章の助動詞と敬語をすべてチェックし、助動詞は活用形と意味を、敬語は敬語の種類と敬意の対象を書き込みます。
- 余力があれば助詞や副詞の呼応、係り結びの法則などについてもチェックして書き込みましょう。
- 全文訳を行います。このとき、省略されている主語などの語句を補います。
- 問題集や教科書にある文章を全文ノートに書き写します。
- 本文の右隣に書き下し文を書きます。
- 書き下し文の右隣に本文訳を書きます。(1文につき、3行使います)
- 文章中に出てきた重要句法や漢字について調べ、ノートにまとめます。
この作業は、1週間に長文2題ペースで行うことを目安にしてみましょう。
毎日やってほしいこととしては、漢文の音読が挙げられます。
現代文に比べて古典は暗記要素が多いので、覚えた分だけ成績に反映されるでしょう。
現代文よりも比較的結果を出しやすい科目なので、「国語が苦手だ」という方は古典から学習することをおすすめします。
まとめ
ここまで、中高生向けに国語の苦手を克服し、点数アップする方法お話してまいりましたが、国語は、少し勉強したからといってすぐに成果が出る科目ではありません。
毎日の積み重ねが結果となって出てくる科目です。
国語力は問題集を解くだけでなく、日々の体験やコミュニケーションによっても磨かれます。読書をしたり、問題を解いたりしつつ、日常生活のあらゆる気づきを大切にしてください。