小学生の宿題、親の2大サポートで学習効果は劇的に変わる!
学校の勉強も少しずつ難しくなり、苦手と得意をお子様それぞれに自覚しやすくなってくる時期。
- 学校の授業で少しほかのみんなよりも解くのに時間がかかるようになった
- 学校の宿題も一生懸命にやっているのに内容が覚えられていない
もしこのようなお悩みをお子様がかかえておられるとしたら、やはりご家庭でもサポートしたいですよね。学校から帰ってきたあとの学習習慣を見直すタイミングです。
学校の宿題は、ほとんどの学校で毎日課せられます。まずは学校の宿題がスムーズにこなせて自信が持て、学校の授業が好きになると、お子様の自信とレベルアップの意欲も高まりますね。
ということで、学校の宿題をご家庭で取り組むときに、気を配っていただきたいポイントが2つあります。習慣づけていただくと、中学生になってもとても役立ちます。
それは、【時間管理】と【イメージづけ】です
詳しく見ていきましょう。
時間管理
取り組む前に、ざっと何分かかるか先に考える習慣をつけさせる
宿題をやりたがらないお子様や、「すぐできるから後でやる」と言いつつ結局なかなか手をつけず、夜や翌朝にあせってしまうお子様に共通するのは、実際に自分がその宿題をするのに何分かかるかを考えていないことがほとんどです。
一度、実際に宿題を終えるのに何分かかっているのか、ストップウォッチで計ってみてください。漢字ドリルなら何分、日記なら何分・・・など、だいたいの平均時間がつかめます。
お子様といっしょに「この宿題なら何分くらいで終わるかな?」と確認してみるのがおすすめ。
もし「漢字ドリルなら20分くらいでいつも終わる」とあらかじめ予想ができていれば、その時間は自分からすすんで確保できます。
友達からの遊びの誘いがあっても、「あと15分だけ待って」と言えますよね。
毎日習い事があって勉強時間が限られるお子様も、スキマ時間をむだにしない姿勢が身につきます。
イメージづけ
音読で内容をイメージ化しながら読み、取り組む
お子様がどうも暗記がニガテで心配だという保護者の方のお声もよく聞きます。たとえば学年問わずとくに「漢字」は気になっておられる方も多いのではないでしょうか。
- 形は覚えた。きれいに書ける。でも読み方が分からない・・・!
- 読めるし書けるけど、自分の書いている熟語の意味が分からない!
もしこのようなご様子なら要注意です。ことばのイメージづけがなかなかうまくいっていないのですから、そのもとになった「漢字」もすぐに忘れてしまって当然です。
人間の脳は、物事を順序立てて理解する左脳と、イメージや感覚をつかむのに長けた右脳とがあります。
右脳は長期的に、イメージした内容や感情を記憶します。
お子様の学習にも、とくに「右脳」の機能に目を向けてみるのをおすすめします。
ためしに
「おとぎ話の桃太郎ってどんなお話だっけ」
とさり気なくお子様にきいてみてください。ちょっと照れくさそうにしつつも、とてもうれしそうにお話ししてくれるのではないでしょうか。そして、内容やイメージもよく暗記できていることにお気づきいただけるのではないかと思います。
それは、もともと耳から聞き慣れているお話だからです。いきなり絵本などを自分で読んでストーリーを覚えようとしたのではなく、大人の方に読み聞かせしてもらって場面を想像するうちに自然と覚えた、という人が多いですね。
勉強でも同じことが起こります。
声に出して言う、だれかに教えるつもりで口に出すという習慣は、成績アップにつながります。もちろん暗記は大切ですが、プレッシャーになりすぎては逆効果です。「ちょっと音読を聞かせて」と、大人がニコニコと耳を傾けることで、お子様も楽しくやりがいを持って音読に励めます。お子様にとってはこれが勉強へのストレス発散にもつながるんです。
国語の本読みだけでなく、どの科目も普段から音読の習慣をつけておくと、いわゆる「中1の壁」(中1になってからの学習の突然の伸び悩み)も怖くなくなります。とくに英語、理科、社会は、ドリルとして宿題を出される機会も少ないものです。やはり小学生のうちからの家庭学習が大切です。
教科書、ノート、お手持ちの問題集などをしっかりと声に出して読みながら取り組めば、勉強における自立の土台はスムーズに出来上がります。もし、お子様から「この漢字の読み方を教えて」や「◯◯ってどういうことなの?」と声をかけられることがあれば、しめたものです。
知りたいなと自分で思ったときが、いちばん伸びるタイミングです。毎日の音読習慣をきっかけに、よりお子様が、自分から楽しく勉強に向き合うことができればいいですね!
まとめ
- 「この宿題、何分で終われそうかな?」と予想してから取りかかる。遊びや習い事との両立には、まず時間でペース配分をつくることが大切です。
- どんな科目も音読しながらすすめるよう、「ちょっと音読を聞かせて」「声に出して読んでいいよ」と環境を用意してあげましょう。漢字の読み方など、お子様から質問があったときは「いっしょに調べてみよう!」と確認すると、楽しいコミュニケーションの時間にもなります。