中1夏休みの勉強法!休み明け実力テストで学年上位に食い込む!
成績アップの最大のチャンスは夏休み明け課題テスト!
中学校入学から数ヶ月、お子様もご本人も、学校でもご家庭でも過ごし方のリズムが大きく変われたことと思います。すぐに慣れた人もそうでない人も、一番の関心事はやはり学校の成績。
身近にあまりまだ気軽に相談できる人がいなかったり、自分の成績に「こんなはずでは・・・」と不安になりつつも、まぁ頑張ればなんとかなるだろうと思いこみ、なかなか行動に移せていないお子様も多くおられます。
小学校では90点、100点も当たり前に達成できていた。
中学校では頑張っているのになぜか全然得点できなくなった。
どうしてだろう。どうしよう。
1学期の中間テストや期末テストで、まさかの点数、まさかの学年順位に沈んでしまったお子様にとって、次の最大限のチャンスは夏休み明けの課題テストです。
※お通いの学校によっては、課題テストではなく実力テストと呼ばれる場合などあります。行事予定表などでよくご確認をください。また、すべての中学校が3学期制ではありませんが、ここでは便宜上、夏休みまでを「1学期」とさせていただいています。
夏休みの学校の宿題を制する者は2学期を制する
実はここに原因が!小学校の復習ページは完璧ですか
中1の夏休みの宿題は、実は中1生の多くがつまずきを感じている学習単元の宝庫です。その中には、小学校の復習ページがあることもほとんどです。
例えばこのようなニガテを残したまま、中学生になってしまった人は多いはずです。
- ヘボン式ローマ字
- 小学校レベルの英単語
- 小学校で習った英文法や挨拶の表現
- 小数・分数の計算(たし・ひき・かけ・わり)
- 割合
- 速さ
- 文章題全般
- 小学校で習う漢字(書き順、部首含む)
- ことわざ・慣用句
- 主語・述語・修飾語
- 敬語
- 小学校で習う内容全般
- 日本の地図と都道府県
- 世界の地図と国々 など
これらは何も小学校のときにだけ覚えておけばよかったのではなく、中学校でも、もっと言えば高校でも学習の土台として「知っていて当たり前」「できておいて当たり前」の内容です。もう二度と、あの小学校の頃のように、みんな一緒に丁寧に一つずつ教わる機会はやってきません。もし忘れてしまっていたなら、もし今できない内容があるなら、皆さんはすぐに自分から復習の時間を取る必要があります。
放っておくとなかなか見過ごしてしまいがちなこれらも、いま中学生になったお子様たちは「中1の夏休みの宿題」で再びチャレンジすることになりました。「間違ったって小学校の内容だし、まぁいっか」ではなく、
「小学校の内容なのに、知っているはずだったのにミスしてしまったり、できなかったものがあった。このままじゃまずい!もう一度復習してみよう!」と思っていただきたいところです。
中1の1学期内容を復習できる機会は、もうない!
いざ夏休みが明けると、これまでゆっくりペースだった学校の進度も、本格的にスピードアップすることもあり、皆さんにとって「いまのニガテ」を克服できるチャンスは削られてしまいます。また、皆さんの中学校生活においても、部活動や委員会、学校行事での役割が大きくなり、グッと多忙になるケースが多いものです。
いまのニガテはいま克服するのが一番です。
さぁ夏休みの宿題がんばるぞ!のその前に
【チェック】お子様にこんなご様子はありませんか
もっともお子様のことをよくご覧になっているのは、なんといってもご家族です。これまでご家庭でのお子様に、このようなご様子がなかったでしょうか。
✔学校の毎日の宿題を焦って終わらせている
✔週末課題などの提出物を、提出前日に慌てて取り組んでいる
✔友達と一緒に家またはその他の場所で勉強している
✔学校に教科書などをほとんど置いてきており、
いざ勉強するときにはスマホの辞書機能やネット検索で調べて取り組んでいる
✔提出物の締め切り日や定期テストの日程を自分で覚えていない
✔どうせ自分で答え合わせをするんだから適当に書いても気にしない
【チェック】保護者の方のこんな思い込みはありませんか
お子様の“チェック“の次は、保護者の方ご自身のチェックです。ついつい小学生の時と同じようにお子様にご家庭で接してしまい、知らず知らずのうちにお子様が中学生として成長する過程での変化を、摘んでしまっているケースも多く見られます。
✔学校からたくさんの宿題、提出物を与えられてかわいそうに感じる
✔普段から勉強計画は親が立てていて、それをこれからも変えるつもりはない
✔友達と遊ぶのは心配だけど、一緒に勉強しているなら安心
✔家族や親戚と過ごす予定は親だけで決めてもよいはずだ
✔子どもに使わせる参考書や問題集は親が選んで与えるべきである
✔自分で答えあわせをさせるとズルをするのではないかと心配で、結局親が毎回全て確認している
小学生のうちはごく当たり前だったことも、中学生になった後も漫然と続けてよいものではなく、保護者の方には、徐々にお子様を“主役“に押し上げていく役割を担っていただきたく思います。いつまでも親が主導でお子様の将来を形作ってしまえば、いざ高校受験生、大学受験生となったときにも、お子様は当たり前のように保護者の方のサポートを欲しがるようになります。
小学生のうちは、もちろんお子様の勉強を引っ張るのは保護者の方の大切な役目でした。でもこれからは、お子様が一人でも勉強に思いっきり打ち込める環境づくりに、意識を向けていただきたいと思います。
課題テストが本当のゴール!点が取れる“学校の宿題“の取り組み方
宿題にも“ジャンル分け“がある!
どっさり渡された夏休みの宿題は、実は全て同じウエイトで取り組むのではなく、力点の置き方を使い分ける必要があります。実際にお子様が取り組むことになる学校の宿題は、学校ごとに内容が異なるものですが、大きくこの2つに分けることができます。
- 単語、語句、事がらの暗記
- 単語の並びかえによる英文づくり
- 数学、理科の公式をそのまま使った計算演習
これらは「忘れた」「分からない」と思ったら、悩まずにすぐに教科書などで調べてその場で暗記に努めましょう。「調べたらズルになるでしょ」「何も見ないで自分で書きなさい」とやみくもにお子様に注意しても、覚えていないものは書けません。やせ我慢すべき本当の“勉強“は他にたくさんありますので、この段階では「調べて答えが分かるのなら調べて覚えよう」と促してみるのが一番です。
- 自分のことを書く英作文
- 本文の要約などの国語の記述問題
- 日常の事がらに応用させた数学、理科、社会の応用問題
これらは、将来の高校入試にもつながる思考力を問う問題です。中1の段階から「めんどくさそうだから」「すぐに分からないから」「こんなの習ったことがないから」と決めつけて、問題文すら読もうとしないお子様がいます。そのようなお子様が、中3になってから急に取り組んでできるようになることはありません。「いったん問題文だけでも声に出して最後まで読んでみなさい」「応用問題なのだから時間はかかって当たり前。調べて分かる問題の2倍はじっくり考えてみなさい」と、
「長くかかることを怖がらない」ような声かけをぜひしてみてください。
終わってからも課題テスト終了までが“宿題“です
いざ提出期日に余裕を持って宿題を終えることができても、お子様にはまだ大きな仕事が残っています。そう、課題テストの対策勉強です。
終わったから遊びに行こう!あとは出すだけだからそれまでは遊ぼう!
こんなふうにはもういかないのが、中学生です。(もちろん高校生になっても同じです。お子様の成長は嬉しくもあり、ちょっと寂しいものでもありますね)保護者の方にとっても、せっかく終わったのだから遊ばせてあげたい思いは山々だと思いますが、ここはがまんのしどころです。
課題テストは多くの場合、お子様が実際に取り組んだその夏休みの宿題の中から出題されます。全く同じ問題もあれば、類似問題ということもありますが、いずれにしても「熱心に宿題に取り組んだ人はその努力が報われやすい」試験です。1学期には満足できる点数や学年順位が達成できなかった人も、この課題テストで大きくジャンプアップできる可能性があります。
- ぼーっと眺めたり読むのではなく、音読する
- 問題集やプリントの「問題ページ」だけでなく、解答解説ページも同じく音読する
(答えあわせするときには見ていなかった、正しい「解き方」にこそ理解のヒントがあります) - 「もし同じものがテストに出たら自力で正解できるかな」という視点を持つ。
(きっと間違える!と感じたら、その直感はほぼ当たります。先生に質問したり、自分で教科書などで調べ直すなどして、なんとしてもその場で解決しておきたいですね)
保護者の方の中には、ご自身の勉強経験から、お子様に「とにかく3回繰り返せば点は取れるはずだ」と反復学習を指導されていることもありますね。確かにそれは一理ありますが、
やみくもにただ3回取り組せるだけでは、お子様の中には「答えを覚えておけばをのうちに点が取れる」「どうせ何回も繰り返すのだから、一回ごとに本気でやらなくてもいずれ覚えられるだろう」と誤解してしまう中学生もいます。
そのような取り組み姿勢は、怖いことに一見するだけでは周りも気づかず、お子様にその悪い癖がすっかり根付いてしまって手遅れになってから、ようやく「なんとかしなくちゃ」と焦ることが多いのです。
当然、その頃にはもう高校受験は目の前に迫っています。3回も取り組んでいるならば、かなりの時間をかけて勉強しているはずなのに、悲しいことにお子様にはまったく実力はついていません。よく気をつけていただきたい点です。
宿題の取り組み=自分の普段の“勉強“への意識の高さ
このように、たかが学校の夏休みの宿題といっても、お子様と保護者の方の「勉強への意識」がそのまま現れてしまう、とても大切なものです。今回はあくまでも一般的なお話になりましたが、お子様一人ひとりに個性があり、ぞれぞれの小学生の頃の勉強経験があるように、この中1の夏に置かれている状況も、それぞれに異なります。
塾ではもちろん、その一人ひとりに寄り添って学習アドバイスをさせて頂きますが、その際には「小学校の頃のお子様のお勉強の様子」「ご家庭での勉強の取り組み方やご家族の勉強に対する思い」などのお話が、とても大きな源となります。ぜひそのお声をお聞かせいただくとともに、ご家庭一丸となってお子様の夏休み明けのご成長をサポートして頂けたらと思います。
「このままでいいのかな」「今よりももっといい方法があるのではないか」と迷われたときには、どうぞお気軽にご相談ください!