計算ミスを減らす!ケアレスミスはこうして起こる!?
はじめまして。個人別指導塾 ブレーン 北助松校の田場です。
今回は計算ミス,ケアレスミスが起こる原因とその解決策についてお話させていただきます。
計算ミスが起こる原因はコレだ!
皆さんは,たし算,ひき算,かけ算,わり算の中でどの計算がもっとも得意でしょうか?
よほど計算が得意な人や専門職以外の人は たし算 か かけ算 と答えると思います。
実際に百マス計算(割り算は百マス計算をしにくいですが)などをやってみると,大人の人でもひき算が一番遅く,かけ算が一番速いという結果になります。
たし算が一番速いと思った方がいらっしゃると思いますが,実際にやってみるとかけ算が速いんですよ。
しかも,かけ算は,一番速いにもかかわらず,計算の精度も一番高いという結果になります。
ではなぜ,たし算やひき算よりもかけ算が速くできて,精度が一番高くなるのでしょうか?
これ実は,皆さんが小学生だった頃の掛け算のやり方が影響してるんです。
たし算やひき算は実際に数を考え,くり上げ,くり下げをし,実際に計算をしています。
では,かけ算はどうでしょうか?
6×8などをくり上げを考えて,計算している人はいらっしゃいますか?
おそらく,いらっしゃらないでしょう。
つまり,かけ算の計算が速く正確な理由は「覚えている」からなのです。
実際には計算をしていないのです。
計算をしていないので,計算ミスも発生しないのです。
「ケアレスミスが起こる原因は,計算をすることにより発生する。
そして,計算をすることによってかかる時間が増えていく」
だからこそ,計算を出来るだけ省略,または一桁の計算までは結果を覚えてしまうことは,中学受験の算数において非常に重要な話となります。
計算を覚える!?
計算を出来るだけ省略,または一桁の計算までは結果を覚えるためにすることは,やはりたくさんの計算を数多くこなす必要があります。
しかし,なにも難しい計算を大量にする必要はありません。
一般的に,桁数が大きい計算をする時,ほとんどの人は一桁ずつ処理していきます。
(計算が得意な方は二桁,三桁同時に計算したりもしますが…)
つまり,計算の速さ,正確さは一桁の処理の速さにかかってきます。
では,計算を速めて,正確さを高めるためには,
「たくさんの一桁の計算を大量にする。」
ことが必要です。
なーんだ当たり前じゃ〜んと感じられたかもしれませんが,実はこれを繰り返しすることは難しいものです。
まずは,100マス計算(くり上げ,くり下げ,一桁のかけ算が入っていればOK)をしっかりと何度も正確に速くすることを心がけて解いてください。
ここでの目安として,「たし算は65秒」,「ひき算は70秒」,「かけ算は60秒」
この辺りが中学受験の上位校を目指していく上で,必要な計算速度です。
たし算とひき算の時間 と かけ算の時間 の差が少なくなればなるほど,計算を計算ではなく記憶
として処理し,ケアレスミスが無くなっていくはずです。
中学受験に必要な計算能力
中学受験において,最も難しいとされているのが算数です。
その理由の一つとして,「特殊算」があげられます。
「特殊算」の代表的なものとして「旅人算」「消去算」などが有名だと思います。
これらを解く時,必要となるのがまず文章を式にする読解力,そしてしっかりした計算力が必要となります。
最も簡単な中学入試問題であったとしても,一般の小学生の計算能力の何倍もの力を必要とします。
そのため,中学受験をするには一般の小学生の数倍から数十倍の計算練習をする必要があります。
しかし,それだけのことをこなす時間はなかなかありません。
そこで必要となるのが,勉強の効率を上げることになるため,色々と工夫されていると思います。
例えば,
円の面積の計算が時間がかかるので,ある程度の円周率3.14を掛けた後の結果を覚えたり,
「一辺×一辺×0.57」などの公式を覚えて処理を速くしたりします。
これらは中学受験においては,非常に有効的です。
私がいる関西の中学受験においては,公式としてどれだけ覚えているかが鍵になってくるところも多いです。
(将来的なことを考えるとこの方法が本当に良いのかは少々疑問が残りますが。。。)
しかし,これらの工夫は限定的な力しか発揮できず,問題の範囲が変われば使えなくなります。
そこで,どの範囲にも必ず出てくる計算能力を底上げすることが重要になってきます。
計算速度が2倍,3倍と上がれば時間効率は比例とまでは行かなくとも連動して上がり,同じ時間で一般の小学生の何倍もの量を練習できることになり,結果として算数の力が上がります。